マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還

評価:5.0

スター・ウォーズ初期三部作のラスト。
ジェダイとして力をつけたルーク・スカイウォーカーは、ジャバ・ザ・ハットに囚われていたハン・ソロを救い出すべく、作戦を展開する。
一方、帝国は第2のデス・スターを建築しつつあった。同盟軍はこれを阻止すべく、攻勢をかけるのだった。
個性的なキャラクターを生かしたストーリー構成、スピード感溢れる戦闘シーン、変化に富んだ種族たちの独特な戦い方など、その後のSFやゲームの世界に多大なる影響を及ぼした作品らしい壮大な世界観が見事。
なんとなくストーリーは知っていたものの、やはりちゃんと観てみるとよくできている。ラストシーンで思わず涙ぐんでしまったほど。
長年「スター・ウォーズ」シリーズを敬遠していたが、映画好きとしてはやはり外してはいけない作品だったと改めて思い知った。

テセウスの船 第2巻

評価:5.0

田村心の素性を疑っている佐野文吾は、心の持っていた免許証を見て、愕然とする。
心の生年が平成元年、免許交付が平成27年になっていたからだった。
僕だけがいない街』では、主人公は当時の自分自身に心だけ戻った状態だったが、この作品では2017年の姿・所持品のままこの時代に戻っている。
こういう状態だと、身分の証明ができないため、生活を維持するだけでも大変なのだが、その辺りはまぁなんとか取り繕って、心の新しい生活がスタートする。
第2巻の時点では、父親の佐野文吾は正義感が強く、多少暑苦しいものの正直な警察官という感じである。
北の国から』の挿入エピソードはなかなか面白かった。確かに当時よく観ていたドラマである。トレンディドラマがブームになる直前の、古き良きテレビドラマ文化が垣間見える。

テセウスの船 第1巻

評価:4.5

ドラマが好評だったので録画していたのだが、どうせなら原作を読んでから楽しもうということで読み始めた。
田村心は、物心ついたときから大量殺人犯の息子として世間の目から隠れるようにして生きてきた。
妻の由紀は、未来(みく)を産む際に亡くなったが、心の父親・佐野文吾の事件が冤罪ではないかと思ってノートを残していた。
心はこのノートを頼りに、父親が関わり、自分たち家族の人生を変えてしまった事件を追って北海道音臼小跡に行くのだが……。
そこで事件の直前にタイムスリップするのであった。
過去の事件を巡ってタイムスリップするといえば、三部けいの『僕だけがいない街』を思い出す。
舞台も北海道の小学校で、過去に起こった小学生連続殺人事件を巡って主人公が事件のあった過去を変えようともがく物語となっている。
僕だけがいない街』では、「再上映(リバイバル)」という特殊な能力を主人公が持っていた。この能力によって、同じスタート地点で失敗しても、もう一度コンティニューできるような感覚があった。
テセウスの船』では、第1巻を読み終わった段階ではそのような現象は起こっていない。主人公の行動が過去に起こったできごとを変えることができる、という点では同じなようである。
この類型の作品は多く、タイムパラドクスをいかにして説得力ある形で物語を完結させるかに、作者の力量が現れる。
次巻以降が楽しみな作品。

銀の匙 第15巻

評価:4.0

銀の匙シリーズもついに完結。八軒と父親の確執も、なんとなく落ち着くところに落ち着いた。
八軒に厳しいというより、何事にも徹底的にやる性質の父親だったのね。ある意味八軒にそっくり。
それにしても、北海道もスケールでかかったけど、ロシアはさらにデカいな。

昨日見た夢(2020/03/07)

※2020/03/07にFacebookにアップした記事。
 当時、不安を煽るようなことは書かないでというコメントが付いたので、夢部分を削除したのだが、今となってはいいだろうと思ってこちらにアップします(2020/04/05)。改行などを入れてブログ用に整形しましたが、内容は当時書いたままです。


昨日の夢。
ちょっと予知夢的だけど、安心してください。基本的に私の夢はあたりませんから😁

これだけ新型コロナウィルスの話題ばかりなので、夢もしっかり汚染されていた。
WHOの発表する世界の感染者数の推移を分析し、中国での感染者数の増加が鈍化し始めたことから、統計的に今後の各国の感染者数の推移を予測することができると考えた。
これを個人的に数式化し、日本の今後の感染者数を予測すると、日本の感染者数のピークは、8月28日になることがわかった。
ここまでは現在の時間軸だったが、そこからは今後の日本の様子を走馬灯のように眺めるようなモードになる。

そこでは、イベント自粛どころか外出禁止令が出ていて、オリンピックはもちろん、プロ野球囲碁将棋の対局も行われていなかった。遅きに失していたが、二月の中国並みの厳戒態勢が全世界で敷かれており、そうまでしてようやく、日本の感染者数のピークを越すのが8月28日ということだった。

感染者数は日本だけで十数万人を超えていたが、死者数は予測できていなかった。というか、感染者数がピークを迎えた後も死者数は増えていた。

マスクやトイレットペーパーだけでなく、食料品なども配給制になっていて、テレビやラジオの放送も、出演者がほとんどいないものばかりになっていた。出演者の生活はウィルスの感染から完全に守られた逆隔離となっていて、放送局内に設けられたシェルターのような場所で閉じられたシフト生活になっていた。

暖かくなったからといって感染が収まるというわけでもないらしい。

いやぁ、こんな夢が実現してしまったら、経済的にも政治的にも破綻しますよね。そうならないことを期待してます。

きのう何食べた? 第15巻

評価:4.0

筧さんが親戚ではないとわかったときの悟朗のリアクションがいい。
そして帰りが遅いと思っていたケンジが早めに帰ってきたときのシロさんの表情。これだけでロック一杯いける(笑)。
居酒屋ケンちゃんもたまにはよさげ。茄子のごま油蒸しは作り方も簡単だし、しょうがじょうゆもお酒に合いそう。
そして最後は新展開を予想させる幕切れ。なかなか目が離せません。

新REC デッド・ビギニング

評価:1.0

新REC/レック デッド・ビギニング(字幕版)

新REC/レック デッド・ビギニング(字幕版)

  • 発売日: 2019/06/01
  • メディア: Prime Video

『新REC』ということで、RECシリーズの最新作かと思って借りてきたのだが……。
これはまったくの別物。なんじゃこりゃなC級ホラーオムニバス。
作り方としてはRECシリーズやパラノーマル・アクティビティなどに共通するような実録風モノ。
なんだけど、オムニバス形式で流れる映像それぞれが全く関連性がない。
「夢の中と現実では時間の流れ方が違う」とか、なかなか面白そうな台詞は出てくるんだけど、だったらそれを全ストーリーに通底するテーマにするとかであればもうちょっと評価も高くなると思うのだが、いかんせんただの衝撃映像ショー的なできばえになっている。
最初から『世にも奇妙な物語』的なものだとわかっていれば、それはそれでいいのだろうが、なまじ『REC』を標榜(邦題だけっぽいけど)しているので、期待が高かった分、肩すかし感が半端なかった。
そういえば『REC 4 ワールドエンド』は、船という閉鎖環境でのウィルス蔓延を描いた作品だったなぁと思い出すきっかけにはなった。