マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『白い巨塔(田宮二郎版)3』 財前教授誕生まで

白い巨塔 DVD3
田宮二郎版『白い巨塔』の第3巻。第8回から第10回までを収録。

東教授の後任教授選挙戦がこの巻で早くも決着。全9巻あるんだけどなぁ。早いなぁ。

教授選挙では、新版よりも旧版の方が、野坂教授(小松方正)が重要な役回りを好演してます。浮動票を握る野坂教授の狡猾さがより浮き彫りになってました。新版ではイマイチ存在感なかったんですけどね。

選挙運動のドロドロ部分は、新版も旧版もドロドロしてるんですが、やっぱり旧版の岩田医師会長(金子信雄)はハマリ役ですね。こういう裏工作やらせたら右に出る者がいない気がします。

後は里美助教授。無関心ぶりが見事です。ここまで無関心だとむしろ清々しいです。いや最初から清々しいんですが。

で、問題の患者となる佐々木さんなんですが、新版では財前五郎が教授になる直前の手術になってたんですが、旧版では教授になった後なんですね。まだ登場すらしていません。

また、柳原医局員なんですが、旧版では最初から腹に一物を抱えているような雰囲気です。新版では、財前五郎に憧れる貧乏医局員という感じでしたが、旧版では普通の一医局員にすぎない印象です。

この巻で全体の三分の一が終ったことになるんですね。まだまだ先は長いなぁ(汗)。