LIBRIe導入で、電車の中での娯楽はやっぱり読書が一番しっくりくることを実感しています。
もちろん、PSPもやりますし、DVD-LX8で映画やドラマも観たことはありました。
でも、やっぱり通勤電車の中だとイマイチ集中できないんですよね。人目も気になるし。結局、家の中だとか喫茶店並に落ち着いたところでないと、のんびり浸るのは難しいです。
まぁしかし、映像にしろゲームにしろ本にしろ、すべて電子化されて携帯できる世の中になってしまったんですね。まさに子供の頃に夢見た世界。その気になれば全部カバンの中に詰め込んで、どこでもマンガ喫茶になってしまいそうです。
ちなみに、ノートパソコンで全部できるがなというのは禁句です。それはもう重々承知してます、はい。実際、PSPのゲーム以外は全てノートパソコンでもできちゃいます。本に関してはノートパソコンの方が画面も大きいし読みやすいし。でもやっぱり常に持ち運ぶのには無理があるんですよね。
今、LIBRIeに内蔵されていた『坊っちゃん』を、実に二十年ぶりくらいに読んでるんですが、やっぱり面白いです。
初読のときとは比べ物にならないくらい楽しめてます。当時は小学生で、感想文か何かを書くために読まされていたという印象が強かったんですが。
今になって読み返してみると、夏目漱石独特の文体リズムもいいし、坊っちゃんの直情径行な性格が気持ちいいし、田舎生徒たちの「ぞなもし」調、登場人物のキャラクター性など、まさにお手本といっていいくらいの完成度ですね。
LIBRIeで青空文庫が読めるようになったので、夏目漱石を読み返したい気分になってます。実は未読の作品が多かったりするので楽しみです。
Printer for LIBRIeを使って送り込んだ書籍は、画像として扱われるので、細かい文字(マンガの吹き出しの中のルビとか)は読み取れなかったりするんですね。
でも、ほかのツールで送り込んだ書籍はBBeB形式のテキストになっているので、文字の拡大・縮小もできるので、ストレスなく読めます。
もっさり感は、確かにマンガなどを読むときにはページ送りが早いので「もっさりしてるなぁ」と思ったんですが、普通の小説を読むときにはほとんどストレスを感じません。
どんな書籍でも一定の字取り(一行の文字数)、行間隔で読めるというのは、かなり読みやすいということがわかりました。むしろ、どんどんこのスタイルで本を読みたくなります。
こうなってくると、Timebook Townの品揃えの薄さや作品の探しにくさ、レンタルしかないという致命的なハカナサなどがネックになってきます。1,260円/月で月5冊まで借りれるというのは、安いことは安いんだけど、読みたい本がそんなにないというのが一番痛いです。この値段で書店に並んでる本がどれでも5冊まで借りられる、というのなら話は別なんだけど。それならまぁ60日間でもいいやと割り切れる。でも、今の品揃えで、しかもClub指定のものしか借りられないというのでは、イマイチ利用したいという気になれないんですよね。Clubの垣根をなくしたとしてもまだ品揃えが薄い。
まぁ、品揃えの薄さは電子書籍全般に言えることなんですけど。
村上春樹、東野圭吾、原田宗則、栗本薫、京極夏彦あたりの作品が読めるんなら喜んで入るんだけどなぁ。グインサーガとか京極堂シリーズとか。
グインサーガなんて、一度しか読まないのに本棚の3段分くらい占有しちゃってるもんなぁ(汗)。どこまで買ったかわからなくて二重購入してダブツイテル巻があったり(それは自業自得なんだけど)。集めるのも楽しみのひとつではあるんですが、さすがに外伝含めて100冊以上というのは本棚圧迫しますって。
かといって、本をダンボールに詰めておくなんてこともできないし。
京極堂シリーズのあの文庫本にあるまじき厚さも、電子書籍化すれば持ち運びやすいし。
こういうのが電子書籍として手に入る(それも永続的にストックしておける)というのなら、本棚の整理にもなるし大歓迎です。本棚の本は古本屋に出して、電子書籍を買い直してもいいくらいです。
むぅ。惜しい、惜しすぎる。