評価:5.0
前作『REC』で封鎖されたアパートの事件直後から物語は始まる。
政府の派遣したオーウェン博士の護衛を命じられる特殊部隊のアイカメラが今回の撮影機器のひとつ。
オーウェンたちはいきなり最上階まで駆け上り、「あの部屋」に入る。
オーウェンはこの部屋の調査を急ぐが、特殊部隊は建物にいる生存者の確保が優先だとして部屋を飛び出す。
研修医の部屋でマルトスが犠牲になるが、オーウェンの呪文によって動きが止まる。
ふたたび最上階に移った兵士たちに、オーウェンが自分の正体と潜入した目的を伝える。
前作の謎解きをしながら、物語の序盤とは異なる視点を導入することで、単調になりがちなパニックホラーに深みを持たせることに成功している。
謎が謎のまま放置されがちなB級ホラーにおいて、一応の説明付けをしつつ、単体の映画としての緊張感も持続するというのはなかなかできることではない。
良作。