マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


逃げるは恥だが役に立つ

評価:4.0

2016年にブレイクした『恋ダンス』が印象的なドラマ。
設定がなかなか面白い。家事代行の依頼主と被雇用者が、住居と給料の提供の代わりに家事全般をすることを条件に契約結婚するという話。
ポイントはそのどちらもがかなりこじらせてしまっている点。
依頼主の津崎平匡は、「プロの独身」を自負するエンジニア。
一方、被雇用者の森山みくりは、心理学で大学院を卒業するものの、派遣切りに合い、家事代行の仕事を始めたばかり。
家事代行にうるさい平匡のもとにみくりが派遣され、認められるようになったものの、実家が引っ越すはめになる。
平匡のところで仕事することに楽しさを覚えていたみくりは、平匡に「就職としての結婚」を提案し、受け入れられる。
随所にパロディを盛り込み、妄想力全開のみくりが面白い。
しかし二人とも恋愛に不器用な体質なのでいろいろ面倒くさい。そんな面倒くさい相手から「逃げない」ことを選んで行くふたりの成長物語でもある。
いやしかし、終盤の面倒くささは相当に重症である。
「傷つくのが怖い」という風潮がよく現れているドラマだと思う。