マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


自炊と文化資本の話

勝間和代さんがここ数日、「自炊=文化資本」という話をブログに載せている。

自炊能力を身につけるためには、試行錯誤のための余裕が必要。自炊能力=文化資本 - 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ

自炊=文化資本の話の続き。要は、自炊を自在にできるようになるのは、語学やスポーツの鍛錬と同じ、ということだと解釈。その時間を投資できる余裕が無いといけない。 - 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ

私自身、昨年秋頃から自炊に目覚め、クックパッドを見ながらいろいろ作るようになった。魚も捌けるようになったし、揚げ物も特に煮物も何でもできるようになった。魚の干物も自分で作ってしまったりする。

11月くらいからは自分で弁当を作るようになり、ほぼ毎日作っているのだが、手順もすっかり慣れてしまって今では何も参考にせずに毎朝の弁当作りを坦々とこなしている。もはや目新しくもなくなったので特に感動もないのだが、4カ月ほどほぼ毎日続いている。

一時期はKindleの自動読み上げでテキストを再生しながら作ったりもしていたが、最近ではNHKの朝のニュースに合わせて作る。ほぼ毎日同じようなタイムスケジュールで放送されているので、タイムキーパーにもなるのである(笑)。

やってみるまでは料理がこんなに自由だとは思ってなかったし、自信もなかった。初期投資をしたかというと、そういうわけでもない。元々かみさんが主に使っていた台所に、私がいる時間が多くなったくらいのものである。

自炊することの利点は、やはり食費が安くなること。自分の好きな物を好きな量だけ作ることができるので、会社の食堂でお昼を食べていたときに比べると、昼食の時間が楽しみになった。

朝は時間との闘いなので、勝間さんのように冷凍食品には手を出さない、というポリシーは持たない。むしろ肩肘張らず、冷凍食品でもフリーズドライ食品でも調理済み食材でも、何に寄らず使う。

正直に言えば、最近の冷凍食品は、自分ではその値段では作れないくらいおいしいものが珍しくない。冷凍のまま弁当箱に入れておけば、食べるときにちょうどよくなっているものなんかもあり、これを使わない手はない。自宅の冷凍庫の空きスペースを想像しながら、安売りの時に買う、ということになる。

お弁当ひとつの単価は恐らく百円~数百円程度。そんなに大きくない弁当箱(三層の丸い器がジャーに入っている感じなので「箱」ではない)だが、好きなものを詰め込んでるので満足度は結構高い。外食すれば千円くらいしてしまうことを考えれば、毎日の食費の節約にもなっていると勝手に思い込んでいる。

スーパーで味付け済みの肉(つまり焼くだけ)なんかに半額シールが貼ってあると、つい買ってしまう。普通の肉に自分で味付けをして焼くのもよくやるのだが、半額になってたりすると、味付けの手間とかを考えてもそっちの方が安いと思って買ってしまう。

そういう肉は弁当に入れるには量が多いので、数回に分けて使うことになる。結果、同じメニューが3連チャンになったりもするのだが、自分が食べるものなのでそれほど苦にはならない。

さらに言えば、夜に飲みに行くことがかなり少なくなった。

これまでは、最寄りの駅についてからでも飲みに行くことがあったのだが、歓送迎会や懇親会などでない限り、あまり飲まないようになった。もちろん皆無ではないのだが、ひとりで飲みに行くと、自分で作った場合との費用差を考えてしまったりして、もったいないと思うようになった。

実際、おつまみは自分で作った方が安くてうまい。もちろん、外食でないと味わえないものはたくさんあるが、毎日のおつまみ程度であれば自炊した方が断然安い。

また、外で飲んでしまうと帰宅してからの時間を有効に使えなかったのだが、自宅飲みだとほぼ自由に使えるという利点もある。溜まった録画も消化できるし、積ん読も消化できる。アルコールを飲まなければさらにその自由時間が充実することにも、最近気づき始めた(遅)。

最近このブログを熱心に更新するようになったのも、実は自宅での自炊+節酒の賜物だったりする。

自炊は利潤を生み続ける文化資本なのである。