マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


パラノーマル・アクティビティ5

評価:3.5

これまでのシリーズを振り返ってみる。

パラノーマル・アクティビティ』 2006年9月18日~10月8日 カリフォルニア州サンディエゴ ケイティとミカ(撮影者)
このシリーズの原点。実話という体でカメラに収められた超常現象に翻弄されるカップルを描く。

パラノーマル・アクティビティ2』 2006年8月7日~8月25日、10月9日 カリフォルニア州カールズバッド クリスティとダニエル(撮影者)、ハンター(赤ちゃん)
第1作の前日譚。ケイティとミカを襲った怪異は、クリスティとダニエルの家から始まったのだった。

パラノーマル・アクティビティ3』 1988年9月3日~9月23日 カリフォルニア州サンタローザ ジュリーとデニス(撮影者)、ケイティとクリスティ、ロイスおばあさん
第1作、第2作の元凶が生み出される。1988年のケイティとクリスティに怪異が迫る。

パラノーマル・アクティビティ4』 2011年10月31日~11月17日 ネバダヘンダーソン ホリーとダグ、ベン(撮影者)、アレックスとワイエット、ケイティとロビー
第2作の後日談。行方不明になったケイティとハンターがさらなる怪異を招く。

今回の『パラノーマル・アクティビティ5』は、2013年11月29日のカリフォルニア州サンタローザから始まる。1988年の怪異があったジュリーとデニスの家(火事で焼けたことが明らかになる)の跡地が舞台。

クリスマスの飾り付け最中に、古いビデオカメラとテープが出てくる。ライアンとその弟マイクがそのカメラを使ううち、「トビー」の姿が映るようになる。

シリーズを通して、怪異の正体はどうやら「悪魔」の類いらしいということと、「トビー」という名前を持ち、クリスティ(3)やロビー(4)、ワイエット(4)、リーラ(5)の目には見える存在だということがわかってきた。

3では背の高い老人という設定だったが、4ではXboxキネクトを利用した疑似映像によって少年のような姿だった。5では、「古くて特殊なカメラ」によって、かなり鮮明に映像化されるようになった。カメラを使い始めた当初は黒い煙のような存在として映っていたが、時間とともに徐々に実体を持ち始め、最終的に悪魔そのもののような姿形を形成する。

さらに、3の世界と5の世界が異次元通路によって行き来できるようになるというSF的展開を見せる。「トビー」を実体化させるためにハンター(4のワイエット)とリーラが必要だった、というのが5のテーマ。

今のところシリーズはここまでらしい。1988年と現代をつないでまで実行した「儀式」によって「トビー」は実体を持ち、世界は終焉を迎える、とでもいうのだろうか。