マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


犬鳴村

評価:3.5
www.inunaki-movie.jp

呪怨』シリーズなどを手がけた清水崇監督作品。
福岡県の旧犬鳴トンネルの奥にうち捨てられた村があるという都市伝説を題材にしたホラー映画。
Youtuber的なノリで犬鳴村に向かったカップルが、その村で得体の知れないモノに襲われるところから物語は始まります。
この冒頭部分は実際にトレーラー動画として公開されています。

旧犬鳴トンネルはネットの都市伝説ではかなり有名な部類らしい。
詳しくはファミリー劇場のオカルト特集番組でもお馴染みのオカルト研究家の吉田悠軌氏の記事を見てもらいたい(いや、まずファミリー劇場のオカルト特集番組の視聴者がどれくらいいるかの問題があるか)。
gendai.ismedia.jp

この手の都市伝説を元にした映像作品は昔からよく作られているんですが、正直あまりいいできのものは観たことがありません。
しかし、この映画は監督が清水崇さんということもあり、期待して観ました。
ちょうど公開前日のTBSラジオ伊集院光とらじおと』にもゲスト出演していて、話を聞いて速攻で前売り券を購入(ムビチケ便利)。封切り日に見に行くことができました。
ホラー映画のいいところは、こじつけっぽい理由や現象もある程度許容される部分なんですよね。よく考えればかなり無理がある話でも、まぁホラーなんだしいいか、という感じでしょうか。
この映画も、いい面と悪い面がいろいろあって、評価が難しい作品だと思います。個人的には『呪怨』や『リング』のような激烈な怨念に比べると、やはり少し迫力に欠けるのかなという印象でした。
物語の中盤までは結構力が入っていたのですが、後半はストーリー的にも犬鳴村伝説の核心に迫るミステリー的な要素が強くなっていくこともあり、肩の力を抜いて観ることができました。
ガチガチのホラーは苦手だけど、という人にもお勧めできる作品だと思います。