マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


アナベル 死霊人形の誕生

評価:4.0

アナベル 死霊人形の誕生(字幕版)

アナベル 死霊人形の誕生(字幕版)

  • 発売日: 2018/02/14
  • メディア: Prime Video

死霊館』シリーズの第4作。
本シリーズの二本柱「アナベル人形」と「シスター」のうち、「アナベル人形」の誕生秘話にスポットを当てた作品。
パペット作家の娘ビーが、不慮の事故で亡くなってしまうところから物語が始まる。ちょうどその直前に出来上がったビンテージ人形シリーズの第1号が、のちのアナベル人形となる。
孤児院からシスターと一緒に数人を受け入れた元パペット作家の家で、不可解な現象が巻き起こる。
このシリーズは本当によくできていて、「スプラッターはほとんど出てこない」、「悪魔が絡んでいる」、「家や人形など特定の場所に限ったポルターガイスト的現象」といういくつかのお約束がしっかり守られている。
今回はアナベル人形の誕生秘話という位置づけなので、本編ではなく「エピソード0」的外伝といったところ。エド&ロレイン・ウォーレン夫妻の出番はほとんどないが、第1作からのアナベル人形のキーワードである「FIND ME」が効果的に使われていたり、このシリーズ好きは押さえておきたい作品となっている。
直前に『犬鳴村』を観たので特にそう思うのだろうが、やはりこのシリーズは日本ホラー的な要素と西洋ゴシックホラー的な要素を併せ持っているように思う。
西洋ゴシックホラーのがちゃがちゃとしたポルターガイスト現象の理由付けとして、日本ホラー的なある種の怨念が、悪魔という形で結びついてくるというか。
西洋的な動の恐怖と、日本的な静の恐怖がうまく融合しているように感じる。
このシリーズを清水崇監督あたりがどう評価しているのかが気になるところ。