マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


インシディアス

評価:4.0

インシディアス (字幕版)

インシディアス (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

『ソウ』シリーズや『死霊館』シリーズを手がけたジェームズ・ワン監督作品。『ソウ』シリーズの脚本を務めたリー・ワネル、『パラノーマル・アクティビティ』の監督・脚本を務めたオーレン・ペリが製作した作品。
死霊館』シリーズでエド・ウォーレン役のパトリック・ウィルソンが呪われた家族側として登場するので、最初はちょっと戸惑った。
作成された順番から言えば逆で、2010年にこの作品をジェームズ・ワン監督と作ってから、2013年に『死霊館』シリーズが始まっている。
テイストとしては、『死霊館』と『パラノーマル・アクティビティ』とよく似た「悪魔によるポルターガイスト現象」なのだが、こちらは「幽体離脱」と「彼岸」がテーマとなっている。
『ソウ』シリーズがあまりにもスプラッターに寄った作品だったことの反動からか、後の『死霊館』シリーズのように血が飛び散るシーンはほとんどない(ないこともない)。
引っ越したばかりの家の中での不可思議な現象の後、昏睡状態(この手の映画で頻出するComaは昏睡という意味)になった少年ダルトンのまわりで、やはり不可思議な現象が続く。
どちらかというとコケティッシュで愉快な幽霊たちと、悪の権化のような悪魔などが登場するのは、後の『死霊館』への布石として大変興味深い。
それにしても、寝室の扉を締めないというのは一般的なのだろうか。『パラノーマル・アクティビティ』でも『死霊館』でも気になっていたが、『インシディアス』でもやはり扉を締めずに寝ている。
ああいう構造の家だと寒くないのかとつい思ってしまうのだが。
映画としては非常によくできていて、しかも続編が確実なエンディングとなっている。すぐにでも続きが観たくなる仕掛けで、とてもうまいと思う。