マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


テセウスの船 第2巻

評価:5.0

田村心の素性を疑っている佐野文吾は、心の持っていた免許証を見て、愕然とする。
心の生年が平成元年、免許交付が平成27年になっていたからだった。
僕だけがいない街』では、主人公は当時の自分自身に心だけ戻った状態だったが、この作品では2017年の姿・所持品のままこの時代に戻っている。
こういう状態だと、身分の証明ができないため、生活を維持するだけでも大変なのだが、その辺りはまぁなんとか取り繕って、心の新しい生活がスタートする。
第2巻の時点では、父親の佐野文吾は正義感が強く、多少暑苦しいものの正直な警察官という感じである。
北の国から』の挿入エピソードはなかなか面白かった。確かに当時よく観ていたドラマである。トレンディドラマがブームになる直前の、古き良きテレビドラマ文化が垣間見える。