マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


日本の感染者数増加スピードを他国と比較してみる

東京の感染者数もさることながら、日本全体の感染者数増加スピードがかなりアップしています。

例によって、新型コロナの話はもういいよ、という方は読み飛ばしてください。


GIS.JAG-JAPANのサイトをベースに、日本の感染者数の推移を見ていきましょう。



グラフを見ても増加スピードが増しているのは一目瞭然ですが、試しに500人ごとに突破日数を並べてみました。
()内は、突破日数と、その間の増加人数/日数(つまり増加速度)です。

3/9 525人 ←500人突破
3/20 1,021人 ←1,000人突破(11日、45人/日)
3/27 1,546人 ←1,500人突破(7日、75人/日)
3/30 2,045人 ←2,000人突破(3日、166人/日)
4/1 2,543人 ←2,500人突破(2日、249人/日)
4/3 3,003人 ←3,000人突破(2日、230人/日)

経過日数が短くなるほど、増加スピードが速い(グラフの傾斜が急)と言えます。

他国は検査対象のスクリーニングをあまりしていないようなので、単純に比較することはできませんが、実は1,000人を超えた後はもっと早いペースで2,000人に到達、さらに勢いを増しています。
1,000人から2,000人になるペースはWHOのデータを元にすると、こんな感じです。

中国 1/25 1,297人 → 1/27 2,761人 (2日、732人/日)
韓国 2/26 1,267人 → 2/28 2,337人 (2日、535人/日)
イタリア 3/1 1,128人 → 3/3 2,036人 (2日、454人/日)
アメリカ 3/13 1,264人 → 3/17 3,503人 (4日、560人/日)
 ※WHOの米国14日~16日は1,678人(データ停滞期)
ドイツ 3/9 1,112人 → 3/13 2,369人 (4日、314人/日)

なお、NYで非常事態宣言が出されたのは3/12。思いのほか早いですが、米国全土とNY州で感染者拡大スピードが明らかに違ったからでしょう。
イタリアは3/8に北部で非常事態宣言、3/10に全土に広げています。8日5,883人、10日9,172人なので、やや遅い対応だったかもしれません(ようやくピークを超えた兆しが出てきたようです)。

この中で、10,000人あたりで感染者数のピークを迎えようとしている国がひとつだけあります。韓国です。
韓国は緊急事態宣言を2/23に出しました。当時の感染者数は346人。翌2/24に602人なので、人数は少ないものの、増加スピードが増し始めた瞬間でした。韓国では大邱も含めて都市の出入りを禁止する都市封鎖(いわゆるロックダウン)はしていませんが、食料品買い出し以外の外出をしないよう要請しています。恐らく日本で緊急事態宣言が出た場合、出るであろう範囲だと思われます。
韓国では感染者数10,000人くらいのところで「ギリギリ持ちこたえる」ことができました。

問題なのは人数ではなく、増加スピードです。今の日本の増加スピードは、ちょうど3月中旬くらいのドイツ並のスピードだと考えていいと思います。ドイツは3/20頃から一部の州で不急の外出を制限する措置を出しましたが、その日の感染者数は10,999人(前日比+2,801人)で遅きに失した感があります。

だからどうせい、とは書きません。そこから何を読み取って、各自がどう行動すべか考える時だと思います。
政府が非常事態宣言を出すかどうか、知事がどうか、市長がどうかではなく、自分がどう動くかです。


NY在住の日本人女性が日本のぬるさを警告している動画を見ましたが、『Steins;Gate』で未来の自分から警告を受ける主人公を思い出しました。これはまさに未来からの警告だと思っていいのではないか、と思えます。

https://www.youtube.com/watch?v=kRr_j2dq4lE&feature=youtu.be&fbclid=IwAR2_GNXsn5RkAh8tES8maH4a6FbR64inhNluv3ctyg_QDX0yvqe0ZeO47gc
⚠️ほんまに聞いてほしい⚠️マジでコロナを舐めたらアカン