ファーゴ

評価：5.0

ファーゴ (字幕版)

観始めるまで忘れていたのだが、実は2004年に視聴したことがあったらしい。
ほぼ記憶が欠落している（汗）。たった16年前のことなのに覚えていないとは。
いや、確かに観た記憶はあるのだが、内容はすっかり忘れていた。が、観始めてブシェミの顔を観た瞬間に全てを思い出した。
それくらい、ブシェミの印象が強い映画だった。逆に言えば、『ファーゴ』の印象とブシェミが結びついていなかっただけなのかもしれない。
『ファーゴ』は1996年のカンヌ映画祭で話題になった「実話」を元にした映画だという触れ込みだった。
後に、ドラマ化もされるのだが、今では「実は」というのは演出で、架空の物語であるというのが周知されている。

以前に書いた『ファーゴ』の感想でも触れた通り、この作品はブシェミの魅力が遺憾なく発揮された作品である。
最近ではあまり観なくなってしまったが、90年代の映画で言えば『デスペラード』や『エスケープ・フロム・L.A.』、『アルマゲドン』、『ビッグ・フィッシュ』などに出演している。
なんといっても顔の造形が印象的で、この映画の中でも「変な顔」だったと目撃者が散々証言するという役どころである。

物語としては、身代金を山分けするという目的で妻の誘拐を依頼するというところから始まる。
しかし、状況は二転三転し、事件は否応なく悲惨で無慈悲になっていくのである。

『ファーゴ』はその後、ドラマ化されていて、既に5シーズンに達するという。

実はそのドラマを観るための準備運動として再視聴したのだが、自分の記憶の衰え具合に愕然とした次第である。たった15年程度前の映画の内容が思い出せないのであれば、映画を観る意味なんてどれくらいあるのだろうと思わざるをえない。というわけで、自責の念を込めてちゃんと映画を観た感想は書きためておくべきだなぁと思った次第である。