マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


第78期将棋名人戦 第4局 イラストまとめ

7月27日、28日にホテル椿山荘東京で第78期将棋名人戦第4局が行われました。

豊島将之名人竜王の2勝1敗で迎えた第4局は、先手の渡辺明二冠が勝ち、2勝2敗のタイとなりました。第5局は8月8日、9日に東京将棋会館で行われます。

ということで、恒例のイラストまとめです。

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1日目の朝、両対局者の入室の様子。ふたり同時に入ってきたわけではないんですが、なんとなく対称的に見えたので並べて描きました。料亭錦水の中に対局室があるので、廊下はスリッパを履いているというのがポイントです。

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検討室の様子。初手観戦に来ていた鈴木大介九段(日本将棋連盟常務理事)と、立会人の中村修九段、副立会人の中村太地七段です。太地七段は、数日前にスライサーでじゃがいもをスライスしていたときに利き手の右手人差し指を怪我してしまったということで、包帯を巻いていました。もう痛みはひいているということで笑顔で話されていましたが、話を聞くと結構痛々しかったです(汗)。

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ホテル椿山荘東京の紹介イラスト。錦水の俵木さんにご登場いただきました。いつもお世話になっています。

TBSドラマ『半沢直樹』の大和田常務がごひいきにしている料亭という設定で、よく撮影に使われるとか。ちょうど前の週に、大和田常務が手下の伊佐山に振られるシーンが流れていました。

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こちらは二日目の両対局者。資料写真を撮影するカメラを新調したので、解像度が上がり細部まではっきり参照できるようになったのはいいんですが、それを絵に反映しようとすると時間がかかって仕方がないというジレンマに襲われました。

いつもは一枚一時間強で仕上がるんですが、この絵は2時間くらいかかりました。塗りを油彩調にすると、くっきりする半面、ごまかしが利きにくくなるので時間がかかるんですね。速報性を重視するデジタル出稿にはちょっと向いてないかもしれないと思った一枚です。

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副立会の佐々木慎七段と中村太地七段です。ふたりとも眉毛くっきり、目もパッチリなので、イラストにすると特徴が似通ってくるんですよね。なので描き分けできるかなぁと思った構図に挑戦したものです。こちらは朝日新聞デジタルには未掲載。

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二日目の夕方、勝負が決まったんじゃないかということで急遽朝日新聞デジタルの解説生中継をする中村太地七段です。割と長い解説をピンポイントでイラストにしてみたものです。バックの三重塔は窓ガラスの向こうなので、ボカシを入れてみました。中村太地七段は朝日杯も含めて何度もモチーフにしたので、イラスト化しやすくなりました。

実際の写真の表情とは違うんですが、個人的にはしっくりきています。

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こちらはおまけ。観戦記者の小暮克洋さんです。著者近影的なイラストを描いてみたくなりまして。ご本人にプレゼントしたら喜んでいただけました。