実は結構前に全ルートをクリアしていたのですが、なんとなく書きそびれていました。
思い返してみると『Steins;Gate』のトゥルーエンドはあまりにも衝撃的で、その感動をふたたびということを期待してこの『Steins;Gate 0』を始めたんですね。
比屋定真帆や阿万音由季といった新しいキャラクターがたくさん登場してくる一方で、人工知能「Amadeus」や、現代においてタイムマシンを巡る攻防により第三次世界大戦が勃発するなど、面白い部分もあるんですが、やはり主人公の岡部倫太郎がトラウマで陰気キャラになってしまっていたのが本能的に受け入れられなかったのかもしれません。
トゥルーエンドに辿り着くまでのいくつかのエンディングは、最終的に岡部倫太郎が「あの時点」に戻ることができないことが前提となってしまっている感がありました。「あの時点」に行くことさえできればこのβ世界線はなくなることがわかっているのに、そうしないというジレンマ。これが、この作品を心の底から楽しめない本質なのかもしれません。
トゥルーエンドである『交差座標のスターダスト』をプレイした後も、この気持ちは変わりません。というよりむしろ、ラストがこういう形だったんだということを知って、逆の意味の衝撃を受けて、今までプレイ日記を書けなかったという部分もあります。
結局の所、前作のあのエンディングの素晴らしさを補完するための作品だったということなのでしょう。
ゲームのプレイが終わったので、アニメの方にもようやく手を付けることができそうです。
実はクリアした10月の時点では、アニメ版はどの定額制動画配信サービスには提供されていなかったのですが、今確認したところ、Netflixには復活していました。改めてアニメ版を観ることでこの「期待していたのはこれじゃなかった」感が拭えるとも思えませんが、一応最後まで観てみたいと思います。