マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『クワイエット・プレイス』 静かにしていないと襲われる

評価:4.0

静かにしていないと襲われる。

地球に飛来した隕石とともに、正体不明の地球外生物が飛来し、人類が滅亡したかのような世界になってしまった。

舞台はすでに世界がその生物に掌握されてしまった約2ヶ月後から始まる。

そこには地下室に身を潜めて暮らす5人の家族がいた。その生物はどうやら、音に反応して人を襲ってくるらしい。その家族は、耳の聞こえない娘とのコミュニケーションに使っていた手話を駆使しながら、音を立てない生活をしていて隠れ住んでいたのだ。

家族は必要な物資を手に家路を急ぐのだったが……。

作品を通して、魔物に襲われないように息を潜めている場面が多いので、スリリングさは増すものの、非常に疲れる映画になっている。

映画館で観たら、きっとポップコーンを食べるのも憚られるような状況に陥ってしまうであろう。肩に力が入り、登場人物ともに息を潜めるので、観終わった後はぐったりしてしまった。しかし、この疲れはある意味達成感にも通じるものがあり、嫌いではない。

声が出せないということは、襲われたりびっくりしたり、痛みを受けたりしても黙っていなければならない。これがなかなかに辛い。

しかもこの物語の中では理不尽なまでに窮地が幾度も幾度も波状攻撃のように押し寄せてくる。

どうやら続編もあるようなので、そのうち観ようと思う。体調を万全にしておきたいのは言うまでもない。