マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


 福原の快投で開幕2連勝

今日の試合は福原につきます。7回を投げて2安打1失点。小久保に本塁打を打たれましたが、あれはまぁ仕方がない。巨人打線を抑えるには、とにかく連打されないこと。単発はまぁ事故のようなもんです。手術からよくここまで立ち直りましたね。見事です。

それにしても矢野はほんとにいい捕手ですね。リードもそうですが、先制本塁打を打ったり、いろんな方向で投手を支えてくれます。

そしてアリアス。大リーグとの開幕戦を含めれば4試合連続本塁打。東京ドームには自信を持っているようです。普通の球場より明らかにボールがよく飛びますからね、あそこの空調は(笑)。

開幕から2連勝の岡田阪神ですが、手放しで喜べない部分ももちろんあります。3番キンケードと7番鳥谷、そして抑えのウィリアムスです。

キンケードは未だ無安打。昨日は審判の判定に不服を覚え、暴言を吐いたとして退場処分。今日の打席でも、何かまだ不安定な印象です。時間がかかりそうな雰囲気です。

鳥谷はまぁルーキーなので仕方ないんですが。昨日今日と一安打ずつ。タイミングが取れているとはお世辞にも言えない感じ。三振も多いし、まだプロのスピードにいっぱいいっぱいという感じです。現状では明らかに藤本の方がいいとは思うんですが、岡田監督としてはしばらく鳥谷を引っ張る意向のようです。それだけ鳥谷に期待しているということでしょう。

後はウィリアムス。今日も代わりっぱなに高橋に死球を与えるし、ペタジーニにあわや3ランかという大ファール打たれるし。最後のスライダーは良かったんですが、まだまだ去年の安定感はありませんでした。

とまぁ、今日はこんなところでしょうか。

それにしても、岡田監督の試合後のコメントは、去年の星野監督に比べて地味ですね(笑)。良くも悪くも二軍監督の頃と全然変わってないです、この人は。

一昨日の試合について、サンスポに面白いインタビューが載ってました。岡田監督の談話

――前日の巨人戦、一回の巨人の攻撃についてですが

「(一回無死一塁で清水がカウント1−1から空振りして一走・仁志が盗塁死)あれ、エンドランや。その前、清水が0−1から、ストライクをバントの構えして引いたやろ。あれで“次、何かあるな”と思うわな。ただ、それまで清水は1球もバットを振ってなかったわけやから、そういう打者にいきなりエンドランは怖いで。それも開幕戦の初回の1打席目やしな。オレがファームの監督の時も1球もまだバットに当たってない選手にエンドランは出しにくかった。1球でもファウルでバットに当たってればいいけど。バットに当たってない、ということは調子が悪いかもしれんということやからな。でも、巨人は清水と仁志のとこしか(戦術的な)野球できへんからな」

岡田のこういうところが好きです。岡田の野球論って、地味なんだけとセオリー通り。着実だし、ケレンミがない。星野前監督ならドギツイ言葉にまとめるところを、岡田は淡々と説明する。それがまた説得力あっていいんです。星野さんが精神論的な部分があるのに対し、岡田は一野手としての経験論的な話が多いんですね。でもそれが着実に選手に伝わっている気がします。

星野さんはよく、岡田のことを「永遠の野球少年」と言ってましたが、まさにその通りのような気がします。

野村監督時代には、野村とソリが合わず、野村と岡田二軍監督との間のコミュニケーションは全くと言っていいほどなかったものでした。

そんな中、同じように野村監督から嫌われていた今岡が二軍にくすぶっているのを見て、地道にトスをあげてやったりしていたそうです。その頃があったから、今の今岡があるわけで。そういう意味では、岡田監督というのは星野体制を引き継ぎながら、選手を掌握しながらやっていける人材なんだなぁと改めて思いました。