マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『アナベル 死霊博物館』 アナベル人形入館編

評価:4.0

エドとロレインのウォーレン夫妻のコレクションにアナベル人形が加わった頃の話。

娘のジュディはロレインの血を受け継いで霊感のある女の子に育っていた。

エドとロレインは、大学生のメアリー・エレンにベビーシッターに来てもらうように依頼して外出。そこにメアリーの親友のダニエラも一緒に来ることになり、事件が起こり始める。

ウォーレン夫妻が活躍するシリーズは、主に二つの系統がある。

いわゆる呪われた家がテーマの『死霊館』シリーズでは、家に取り憑いた悪魔や呪いをウォーレン夫妻が悪魔祓いするというストーリー展開である。

一方『アナベル』シリーズは、呪われた人形アナベルを巡って展開される物語である。

『アナベル 死霊館の人形』では、ウォーレン夫妻のところにやってくるまでのアナベル人形の呪われた出来事が語られた。

『アナベル 死霊人形の誕生』では、そのアナベル人形が造られた経緯が明らかになる。いずれも、ウォーレン夫妻も少し登場するものの、本筋にはあまり関わらないスピンオフ作品という位置付けだった。

今回の『アナベル 死霊博物館』は、ウォーレン夫妻のコレクションにアナベル人形が加わるということで、冒頭から夫妻大活躍ではあるのだが、事件は夫妻の不在時に展開するため、どちらかというと娘ジュディにスポットが当てられた作品となっている。

また、特徴的なモンスターとして、今回は殺人鬼のフェリーマンが新たに登場する。殺した遺体の目に死後の世界への船賃としてコインを置くサインを残す。このため、作中ではコイン眼鏡の遺体が数多く登場することになる。


死霊館』・『アナベル』シリーズは、ロレイン夫妻が関係するオカルティックな事件を中心に展開しているが、時系列や視聴する順番はあまり気にすることはない。しかし、個人的には問題点がひとつある。どの作品も題名が似たり寄ったりで、自分がその作品を観たことがあるかどうかすっかり忘れてしまう点である。