評価:3.0
『死霊館』シリーズのスピンオフ作品。
『アナベル』シリーズも『死霊館』シリーズのスピンオフなのだが、これはさらにニッチなところを掘り下げる作品になっている。
『死霊館 エンフィールド事件』で登場した修道女の姿をした悪魔ヴァラクがテーマ。
舞台は一気にぶっ飛んで、1952年のルーマニア。
修道女が自殺するという聖職者にあるまじき事件を受けて、ヴァチカンから派遣されたバーク神父と修道女見習いのアイリーンが、古代城風の修道院の怪奇現象に挑む。
確かに『死霊館』シリーズの元凶とも言うべきシスター姿の悪魔ではあるのだが、中世の建物で修道女がいっぱい出てくるゴシックホラーというカテゴリはもはや完全に別ジャンルのアクションホラーになっている。
なんとなく懐かしの『インディ・ジョーンズ』系アクション映画を彷彿とさせる展開にも思えた。
一応、ウォーレン夫妻に結びつくエピソードではあるのようだが、だからと言ってこの後ロレインにあそこまで執拗に憑き纏う経緯は明らかにされていない。