マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『ほんとにあった! 呪いのビデオ』38 

評価:3.5

シリーズ監視カメラ「雑居ビルの廊下」
廊下に誰もいないのに、窓ガラスに俯きながら歩くスーツ姿の男性が映っている。
そのビルではかつて、首を吊った社長がいたという。

「夜景」
夜景が見える公園で話しているカップル。
遠くに背の高い女の姿が見える。その後、女性が足元を気にして下を向いた瞬間、ベンチの下にこちらを虚な目つきで覗き込む女性の顔が見える。
これはなかなかインパクトの大きい映像。

「大学ゼミ」
大学のゼミで研究発表を行う女性。画像が乱れて、この女性の首が分離したように見える。
発表する女性は、その後自宅で首を吊っているのが発見されたという。

「狂死のビデオテープ 暗躍」
このところ続いている取材班が巻き込まれていると称するシリーズ。
心霊博士の正体が元予備校講師らしいことが前回明らかになっていた。
心霊博士の娘浅野恭子(仮名)と会うスタッフ伊月肇(演出補)。
父が予備校講師を辞めさせられて神経的に参ってしまって自殺してしまったという。
浅野氏が自殺したのは、呪いのビデオ事務所に鳥の死体が送られた日の前日だったという。
浅野氏が自殺した三日後、撮り溜めたビデオを全部よこせと言ってきた小田という人物がいたという。
長田明子(演出補)とともに伊月とスタッフが相談する。
スタッフ会議の結果、テープの譲渡は断り、小田に取材をすることになる。
どうやら小田はスタッフルームにビデオをすべて渡すように迫った男らしい。
公園に呼び出して取材するスタッフ長田。
「頭が回らない」「足らない」と繰り返し、意思の疎通ができない。
スタッフ伊月が「ダメじゃないか」と呟くと、激昂して唾を吐きかけ、立ち去る小田。
小田がスタッフルームに来た時の映像を見返すと、小田の影に覆い被さるように大きな影が映り込んでいた。
(つづく)

焼身自殺」
公園でバーベキューをする友人たち。
ベンチの下から黒い手が伸びてくる。以前この公園では、ホームレスが焼身自殺をしたというのだが。

吹奏楽
中学校の吹奏楽部の演奏ビデオ。
司会の女性の背後から顔のようなものが覗く。

「黒死女」
長野の温泉に泊まっていたカップル。彼氏の寝起きを撮ろうとしたところ、女性の顔が映ったという。
確かに、真っ黒な顔をした薄気味悪い女性がこちらを睨んでいるように見える。
温泉旅館を経営していた女性が自殺したというのだが。

「狂死のビデオテープ 続・暗躍」
浅野氏と同僚だった山本講師の協力で、予備校に通っていた女性に取材をする。
浅野氏が日本史の授業中にとある雑談をしたという。
太平洋戦争中、関東地方の村に徴兵逃れをした村人が隠れ住んでいた。憲兵に捕えられ、軍人による拷問の末、死亡してしまう。
しかし、拷問した軍人や家族も死んでしまったという話だった。
これを聞いた生徒の一人が怒り出して喧嘩になったらしい。
この話を残していた元生徒のノートには、久杉少尉という名前が書かれていた。
浅野氏は、『リング』のように、観たら狂い死ぬビデオテープを持っていると言う持ちネタがあったという。

スタッフルームのドアに「テープ全ブと交カン ⚪︎⚪︎公園」と書かれていた。
また、留守電に浅野恭子から「あなたたちが……テープ渡してくれないからですよ」とメッセージが残っていた。
スタッフは、浅野恭子さんが小田に誘拐されて、彼女とテープを交換しようとしていると仮説を立てる。
不安を訴える長田を残し、スタッフ児玉と伊月が公園に向かう。

浅野恭子さんへのインタビュー中に、ベンチの後ろに影のようなものが映っていた。

そしてこの話はまた次巻へと続くのであった。