評価:3.5
(Amazon)火星の大気を暖めて人間が住める環境にするため、500年前に放ったゴキブリと苔。
500年で繁殖したゴキブリを駆除するためにバグズ2号が火星に送り込まれた。
そこで乗組員たちを待っていたのは、ゴキブリが人型に進化した生物「テラフォーマー」だった。
バグズ2号の乗組員たちも、ゴキブリ対策として昆虫の遺伝子を組み込まれるバグズ手術を受けた特殊な人間だった。
圧倒的な力を見せるゴキブリたちに、バグズ2号の乗組員たちは次々と殺されていく。
人間を圧倒する力を発揮する存在に人々が蹂躙されていくのは、『GANTZ』や『進撃の巨人』に近いテーマ。『GANTZ』では超強力兵器と人海戦術、『進撃の巨人』では立体機動装置と巨人化によって対抗したのだが、この作品では「昆虫化」することでゴキブリに対峙する。
火星サイドと地球サイドで様々な裏切り、目論見が展開するのは面白い。純粋なSF的要素が強い。その分、伏線や登場人物の裏設定が豊富過ぎて読み取りにくい傾向にあるかも。