マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『ジーン・ワルツ』

評価:3.0

ジーン・ワルツ [Blu-ray]@Amazon (Amazon)
海堂尊原作。菅野美穂主演。
浅丘ルリ子が神々しい。それがこの映画の魅力の全てと言い切ってもいいくらい。
産婦人科医の問題を扱った映画なのだが、ちょっと上滑り感がある。
医療過誤逮捕や受け入れ産婦人科不足の問題も、結局取り上げただけで終わっている。
代理母出産が日本で認められていないのは体制が整っていないから仕方ないと思うのだけれど、それがバレると大変なことになると騒いでいるのは清川とその部下くらいのものだった、というのがやや不満。ちゃんとこのテーマに向き合うならばそれがバレて世間的なバッシングを受けながらも生命の尊さを主張して出産させる、くらいの展開があるのかと思って期待していたのだが。
体制の内と外で戦うという結論なのだが、具体的にどうするかという話にはなっておらず、消化不良。
ただ、出産それ自体が奇跡というのには全力で同意。うちの子どもも超低体重出生児(1,000gちょっと)だったので、先進医療の恩恵を受けて生を授かった。だからこそ、NICUの現場とか、そちらの方にも日の光を当てて欲しかったと思う。