ASIN:B00006JMP3
PlayStationで『BIOHAZARD』が出たときの衝撃は今でも忘れられません。
当時はまだああいう3Dのゲームは全盛ではなく、キャラクターの操作方法を覚えるだけでかなり大変だった印象がありますが、その後の3Dゲームのひとつのジャンルを確立した名作でした。
ストーリーも映画仕立てで、謎解きも恐怖シーンの演出も、何から何までズバ抜けていたゲームでした。
その原作が映画化されるということで、当時はかなり反発していたんですが、思い切って借りて観ました。
正直、ここまでのデキを期待していなかったので、衝撃を受けました。
原作の雰囲気を大切にした上で、完全に新しいストーリーを構築したこの映画は、ゲームを原作とした映画としては最高傑作ではないでしょうか（他にどんなのがあるのか知らないですが……）。
アンブレラのマークや洋館、ラクーンシティ、ゾンビ犬、ハンター、T-ウィルス……。ゲーム版『BIOHAZARD』のアイテムを随所にちりばめながら、別の一本の映画として完結させた力量にはただただ脱帽です。原作の雰囲気を壊すことなく、また違う方向で組み立て直すことで、原作ファンにも納得の映画になっています。
ゲームに限らず、原作モノの宿命として、原作を知らないとイマイチ楽しめない部分もあるかもしれませんが、このゲームにハマッたことがある人で、「どうせゲームの映画化なんて陳腐に決まってる」と思っている人に強くオススメします。
スプラッターっぽいシーン（血がドバドバ）も極力少なめに抑えてるのもイイですね。まぁ、ゾンビはやっぱりグロいかもしれませんが、それがなきゃ「バイオ」じゃないですからねぇ（汗）。
しかし、その後の『BIOHAZARD』は実は2も3も途中で挫折してるんだよなぁ。ああいう疲れるゲームはもうできそうもないです（笑）。
