ガダルカナルタカの演じる遊び人の新吉がコメディ路線まっしぐらで「たけちゃんマン」的な雰囲気がないでもないんですが、他の役者がほとんどみんな真面目路線なのでちょうどいい塩梅になってるんですね。
たけしの照れ笑い(白粉の眼のシーン)が印象的。この作品の評価の高さに対する武監督の姿にオーバーラップしてます。
個人的に、時代劇にタップダンスはないだろうと思ってたんですが、最後の場面は思わずいい気持になってしまいました。ああいうリズム聴いてると楽しくなりますね。
映画としては、王道的な時代劇エンターテインメントという雰囲気になってます。殺陣も見事だし、台詞も決まってます。
気になったのは、たまにノーリアクションが効き過ぎる部分。「間」を狙ってるんでしょうが、ちょっとくどいかなぁという気がしました。全体的に間延びした感じになっちゃったかなぁと。
まぁしかし、クライマックスからラストのダンスシーンまでは言うことないです。大満足。
しかし、ああいうヒーローってやっぱりかっちょええなぁ。