評価:
(ぽすれん) (Amazon)豪華キャストではあるんですが、男ばっかりでムサ苦しいことこの上ない映画です(ばっさり)。
テーマは「嘱託殺人」「白血病」「アルツハイマー病」「県警と地検の確執」……。まぁそれだけ重いテーマばかり詰め込めばこういう雰囲気にはなると思うんですが。
アルツハイマー病の妻を殺害したとして自首する元刑事・梶。しかし、妻を殺してから自首するまで二日間の空白があり、その空白を県警が誤魔化したことを巡り、地検と新聞記者と判事がそれぞれの視点から真相に迫っていく……。そんなお話です。
その中でも樹木希林が泣かしよるんですわ。このおばちゃんはこういう役やらせるとハマリますな。迫真の演技というか。
ただ、作品全体の出来はイマイチです。いろんな意味で「リアリティ」を追求しすぎたあまり、映画としての面白みが半減してしまった……という気がします。小説として読めば面白いのかもしれませんが。リアルではあるけど、何かこうグッと来る前に終っちゃったというか。
感動させるストーリーのはずなのに、淡々としすぎていて泣くには至らない、という感じ。残念です。