マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『デビルマン vol.3』 秀逸な展開

評価:3.5

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(ぽすれん)
vol.2まではデーモン一族はザンニンの手先としてデビルマン討伐を命じられるんですが、前巻のラストでザンニンはデビルマンに倒されてしまいます。

で、この巻からはムザンが中ボスとしてデーモン一族を派遣してきます。

とまぁ、それだけなら別に取り上げるまでもなかったんですが(vol.2については何も書いてないし)。

vol.3になってから突然と言ってもいいくらい、展開が秀逸になってきました。vol.2の中盤あたりからかもしれませんが。

中でも第19話『妖獣アダル 人形作戦』(マネキンがいっぱい出てきて、タレちゃんが美樹を殺したと思い込んで自殺するように仕向けられる)や、第20話『さらば妖獣ドランゴ』(氷を操るデーモン・ドランゴが非常に人間的)などは、かなりよくできたストーリー展開になってます。

製作が1972年ということで、時事ネタとしてジャコビニ流星群が出てきたりもします。⇒参考:『ジャコビニ彗星の日』(Shiritori.J.V.) 涼色さま(id:suzuiro)wrote

ストーリー展開については、かなり『ゲゲゲの鬼太郎』や『ドロロンえん魔くん』のようなテイストが出てきてます。単純に悪の手先を倒すだけの勧善懲悪モノではなく、デーモンの手口も人間の心の隙間を突く巧妙なものに変わってきました。

『キューティーハニー』がお色気路線まっしぐらでストーリーが行き当たりバッタリだったのに比べると、格段の違いがあります。

映画の『デビルマン』は正直どうでもいいんですが、原作はやっぱり面白いという評判なので、そのうち読んでみたいなぁ。アニメとは全然違ってかなり暗いらしんですが。いろんなところで絶賛されてるようです。

あと、細かいところなんですが。気付いたらエンディングに戦闘シーンが追加されてて、ワンコーラス分長くなってました。毎回同じものだと思ってたんですが、微妙にいろんなパターンがあるんですね。