こんな記事を見かけました。
ちょっと抜粋すると。
環境省の花粉観測システムによると、関東地方は朝から各地で花粉の飛散量が急増している。関東南部で特に多く、神奈川県厚木市では1立方メートルあたりの花粉が約1400個を超えた。
花粉情報協会によると、1日平均の飛散量が1立方センチあたり50個以上になると「非常に多い」とされ、30個以上で花粉症の患者のほとんどが症状を訴えるという。
まぁ花粉に苦しんでいる人にとっては1立方メートルあたり花粉1400個だろうと、1立方センチあたり50個だろうと多いのはかなわん、ということだと思うんですが。
ちょっと気になったのが、1立方メートルって何立方センチだっけ? ということ。
1メートルは100センチ。
では、1立方メートルは100立方センチか? もちろんそんなわけない。
1立方メートルは100×100×100立方センチ。つまり、100万立方センチです。
となると、ちょっと疑問になります。
1立方センチあたり50個以上になると「非常に多い」。
てことは、1立方メートルあたり何個?
50×100万=5000万個以上になるわけです。
ええと。
て、ことは。
「神奈川県厚木市では1立方メートルあたりの花粉が約1400個を超えた」
これはひょっとするとめちゃくちゃ少ないのに騒ぎすぎですよおまえら、っていう記事ですか(汗)。
ちなみに、環境省の花粉観測システムというのは1時間平均の花粉個数(1立方メートルあたり)で数値を発表しています。
一方の花粉情報協会では、新着情報の2005 3/08のあたりに「1日の飛散数が50個以上の非常に多い地域は……」と書いてあります。でも、よくよくこのサイトを読んでいるとこちらの単位は実は平方センチを使っているということがわかります。
計測単位が立体と平面ということで、単純に比較することはできないというより、しちゃいけないんだと思いますが……。
1日あたりの飛散量が1平方センチあたり50個、ということは、1平方メートルあたり50×100×100=50万個。仮に1立方メートルあたりの花粉の個数がこれの100倍(ここが強引)だとして、1日で5000万個。
これを環境省の花粉観測システムにあわせると24時間で割って、1時間・1立方メートルあたり208.3万個。
ううむ。やっぱり1時間・1立方メートルあたり1400個で大騒ぎするんじゃねーってことですかね(汗)。