マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『プレイボール』(6)〜(10) 倉橋の存在感

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『プレイボール』の中盤です。

田所先輩たちが引退した後、墨高のキャプテンは一年生の谷口になってしまうんですが、ここから加わった倉橋というキャラがなかなか秀逸です。

どちらかというと努力とねばりと根性中心だった泥んこ野球が、倉橋の加入によってリードや配球を巡る頭脳野球に変わってしまうような印象を受けます。

まぁ、基本的な部分は練習の積み重ねと、相手チームの事前調査による情報という、ちばあきお野球マンガらしい展開ではあるんですが、倉橋という軸が入ることによって谷口だけが正しいわけじゃない、という部分が描けているような気がします。

『キャプテン』に比べると、どうしても地味な展開になってしまうのは、丸井や近藤のようなボケキャラがいないからなんでしょうね。どうもこう真面目な路線で話が終始してしまうキライがあります。

まぁそれはそれでちばあきお野球マンガっぽくていいんですけどね。