マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『マスター・アンド・コマンダー』 帆船同士の決闘

評価:2.5

マスター・アンド・コマンダー@ぽすれん (ぽすれん) マスター・アンド・コマンダー@Amazon (Amazon)
帆船同士の戦闘がどういうものだったのかがよくわかる歴史映画です。こりゃ死ぬわ、と(汗)。現代日本に生まれて良かったなと思います。

イギリス軍の「ラッキー・ジャック」艦長(ラッセル・クロウ)率いる「サプライズ号」と、砲門も航行速度も二倍も高性能なフランス軍武装帆船「アケロン号」との因縁の対決を描いた作品。海洋ロマンや帆船、海戦戦術などに興味のある人にとっては面白いのかもしれません。興味ない人にとってはそれなりかも(汗)。

全般的にかなり男臭い(というかほとんど男しか出ない)です。1800年代なので、階級や人種の間に超えられない壁が歴然と存在します。

ラッセル・クロウ扮する歴戦の英雄クラスの艦長と、ポール・ベタニーの船医兼博物学者の友情がまた男臭いです。

下級船員クラスの脇役は似たような顔が多い上に衣装もみんなボロボロで、これでもかというくらい男臭いのでついつい混乱しちゃうんですが、操舵士のビリー・ボイドは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでホビット役をやっていた人だったので見分けられました。この人はあの人ごみの中でも目立つオーラがありますね。

舞台はほとんど狭くて汚いサプライズ号の中だけなので、鬱屈としてしまうんですが、途中でたどり着くガラパゴス島の風景が心落ち着かせてくれます。まぁ、男臭いことには変わりないですが。

とまぁ、何度男臭いと連呼しても言い足りないくらいです。船好きと男好きにはたまらん作品なんでしょうなぁ(ってそれは語弊あるっちゅうねん)。

でもなぁ。イギリス訛りの英語をしゃべる人がほとんどいなかったような気がします。