マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『ほんとにあった!呪いのビデオ special』 やっぱりこの廃屋は怖い

評価:3.5

ほんとにあった!呪いのビデオ special@ぽすれん (ぽすれん) ほんとにあった! 呪いのビデオ special@Amazon (Amazon)
このシリーズは結構観てきたんですが、この巻が一番怖いかもしれません。

順番としては『ほんとにあった!呪いのビデオ 6』の前に発売されたもののようです。『6』にこの『special』の検証映像が収録されているんですが、『6』の検証を先に観ておいた方がいいかもしれません。

特に廃屋の話。元はといえば、『ほんとにあった!呪いのビデオ 5 〜呪われた学校篇〜』で紹介されたビデオが発端なんですね。学校の校庭で、お母さんと子供が散歩しているシーンをお父さんが撮影していたビデオ。

このとき、背後の廃屋の窓に動く影のようなものが映っていたんですが、実は最初観たときにも気になっていました。でも、そのビデオではその影には全く触れずに「おとうさん」という声にだけ注目していたんですね。なのでそんな影のことは見間違いだろうと何も気にせずに忘れてしまっていました。

この巻では、その影を巡って、廃屋に潜入することになるんですが、ここにいろいろ変なものが映り込んでいるわけです。しかし、この作品では映った画像については全く触れず、後になって『ほんとにあった!呪いのビデオ 6』で検証する、という形になっています。

『6』で再登場する霊媒師のおばさんも、この巻で初登場してきます。この廃屋とは別のビデオの検証作業から合流するんですが、廃屋の影を見つけた地元青年ともども、廃屋潜入まで同行するハメになってしまいます。ここではそれほど力のある霊媒師とはお世辞にも言えない感じです。

なぜ廃屋の影を見つけた地元青年が最後まで一緒に行かないといけないのかなど、やらせっぽいといえばやらせっぽいんですが、まぁそれなりに説得力がありますし、映像にもなんというか迫力があるんですね。その点、『6』を先に観ていた方が、変なものが映り込んでいる場面が結構何気ない場面だということがわかり、逆にその映り込みが一層不気味に思えてきます。

廃屋で突然叔父さんが現れたり、警官が現れたりする場面はやらせ臭さ満開なんですが、映り込みに関しては意図してなさそうな雰囲気があるんですね。

正直、どうでもいい検証(学校編の失踪少女の後日談とか)もありますが、それらを差っ引いても結構見ごたえがある一本となっています。