マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『グイン・サーガ 第24巻 赤い街道の盗賊』 イシュトヴァーンの心の傷がまたひとつ

評価:4.0

グイン・サーガ24 赤い街道の盗賊

グイン・サーガ24 赤い街道の盗賊

旧モンゴール領からパロ国境付近で潜伏するスカール一行。
グインはサルデス国境付近でユラニア軍を撃退するが、死体が動き出す怪異の裏にグラチウスがいることを見抜く。
赤い街道の盗賊の首領となったイシュトヴァーンは、ザイムを出立したスカール一行に迫る。
この戦いでスカールは最も大切なものを失ってしまう。
ノスフェラスで病を得たスカールの姿は何度読んでも悲哀を感じてしまう。そしてスカールとイシュトヴァーンの邂逅。若きイシュトヴァーンの心の傷がまたひとつ増える。

『夢で見たあの子のために』第7巻 一登サイド

評価:4.0

前巻で一登の置かれた状況が明らかになり始めたが、今回はさらに深く描かれる。
千里の視点のみだった頃に比べると物語に深みが出てきた。
なんとなく、この巻で終わってしまうのではないかと思えるような展開だった。
一登が死んでしまうのは織り込み済みのようだが、果たしてその魂を救うことが千里にできるのか。

『ダンジョン飯』第9巻 表情が最高

評価:4.5

ダンジョン飯 9巻 (HARTA COMIX)

ダンジョン飯 9巻 (HARTA COMIX)

ライオスパーティーサキュバスと遭遇。
一方のカブルーはカナリア隊のミスルン隊長と行動を共にする。
ミスルン隊長の過去エピソードによって、迷宮の組成の謎が明らかになる。
このマンガはシリアスとコメディのバランスがほんとに心地いい。
サキュバスに快楽を与えられて干からびたパーティーメンバーの表情が最高。

『夢で見たあの子のために』第6巻 明らかになるあの日の状況

評価:3.5

両親が殺された日の状況がついに明らかになる。
一登の残した手がかりを辿る千里は、あの写真の場所に迫る。
一登は千里に何を伝えようとしているのか。
僕だけがいない街』ほどのめり込めていない状況なので、最新巻が出てもしばらく放置してしまった。

『麒麟がくる』第38回「丹波攻略命令」

もはや毎週の楽しみとなった『麒麟がくる』のイラストです。

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三淵さまとのお別れは切ないですね。斎藤道三ギルドの「鉄砲クエスト」からの知り合いがいなくなるのは辛いものがあります。

信長との「出て行け」「出て行く!」「呼び戻せ」のくだりは、かつてのマスター斎藤道三とのやりとりを彷彿とさせますね。

あの頃はまさか自分が『麒麟がくる』のイラストを描くようになるとは思ってませんでした。

あ。十兵衛のバテレンコスプレは最高でした。みんなに笑われつつも、煕子に褒められてまんざらでもない十兵衛の表情を落とし込むことができました。

次回は1月3日。第39回「本願寺を叩け」。

『麒麟がくる』第37回「信長公と蘭奢待」

恒例となった『麒麟がくる』のイラストです。

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公方様との訣別をした前回から急転直下。甲斐から西進してきたはずの武田信玄が病死し、信長は朝倉・浅井を滅ぼし、京周辺での勢力を固めるのだった。

将軍を追い落とした今、右に並ぶ者のいなくなった信長は、将軍しか拝見することのできないと言われる香木「蘭奢待」を所望する。

今回はその蘭奢待を前にした信長の悦に入った表情がベスト。

ユースケサンタマリア扮する朝倉義景の最期も印象的。ほんとは裏切った景鏡も描きたかったんだけど、公方様に押しやられました😆

『ナイロビの蜂』 心痛むシリアスドラマ

評価:4.0

ナイロビの蜂 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2017/10/03
  • メディア: Blu-ray

ジョン・ル・カレ原作。ナイジェリアのナイロビを舞台として、結核の治療薬の治験を行う製薬会社の不正を曝こうとしていたテッサ・クエイルが、何者かによって殺される。その夫で英国一等外交官のジャスティンは、妻の死の真相に迫るべく、調査を開始するが、何者かによる妨害を受け続けるのだった。
予備知識なしで観たのだが、とにかくテーマが重いし、アフリカの貧困街の風景に心が痛む。
シリアスで緊張感のある展開はジョン・ル・カレらしい。原作を読んでみたい作品。