マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『マトリックス』 DVDで観直したい逸品

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ちょっと敬遠していたのだが、マトリックスをようやく観た。しかもDVDではなくて普通のビデオ。近所のビデオ屋さんはDVD取り扱ってないんだよねぇ。困ったもんだ。

ぼくの周囲では、この映画の評価は完全にふたつに分かれていた。おもしろかったが半数。意味がわからなかったが半数。この中途半端な評価のおかげで、今までこの映画は敬遠していたのである。

こういう映画は、頭を空っぽにした方が正解である。無理に論理的なつじつまを合わせようとすればするほど、そちらの方が気になって肝心のストーリーやアクションを楽しめなくなってしまう。とはいえ、完全に論理欠如なままでは、展開自体を楽しむことができない。そんなわけで、適度なリラックスと適度な集中で、ビデオを再生することにした。

これはいわば儀式のようなものであって、ぼくの場合、映画を観るときはある程度の準備が必要なのだ。映画を観ている間にはできるだけ映画に集中したい。映画を観ている間にはほかの話題をされたくない。ましてや席を立つのもイカン。席を立つなら、ちゃんとそこでビデオを一時停止にする。片時も見逃したくないのである。セリフも一言一言聞き逃したくない。電話にも出たくないし、増してや洗濯物の干し方のことなんかで怒られたくもないのである。……やれやれ面倒な話だ。

まぁ、そんなわけで、家でビデオを観る場合、うちの相方には申し訳ないのだが、そっとしておいて欲しかったりする。映画を観る間くらいは映画に集中したい。住民票を取りに行くのはいつがいいだの、マイラインをどこにしようだの、そういうことはまた別の機会にしてくれればいいものを、と思ったりしてしまうのだ。

で、本題に戻るけれど、この映画は実はかみさんが実家に帰っている間に借りてきて観たのである。一緒に観てもいいかなとは思っていたけれど、周囲の評判では意味がわからなかったという人が結構いたので、遠慮したのである。うちのかみさんはわかりやすい映画が好きなのである。

しかし、観てみるとちょっと後悔した。これは結構おもしろい。ストーリーが難しいというわけではなく、設定が少々難しいだけだったのだ。ストーリー自体は別に難しくもなんともない。わかりやすいアクション映画だ。もっと早く観ればよかった。これならきっとかみさんも映画に集中してくれるだろう。きっと印鑑証明のことなんかそっちのけで。

そんなわけで、この映画はまた別の機会にうちのかみさんともう一度観てもいいなぁと思っている。もう一回くらいなら全然観てもいいなと思う一本である。

★★★

その後、また借りてきてかみさんと観ました。しかし、かみさんが起きていたのは最初30分、ラスト30分。主人公のアンダーソンくん(笑)がわけわからん組織に連れ去られて、スーパーマンになったというくらいのストーリーで捉えているようですが、まぁそれで満足しているようなので多くは語りませんでした、はい。