マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『グラディエーター』 こういうのが書きたい頃もあった

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年末に観た映画の話を今更やってますが。

しかもレンタルDVDなのでどこからどうみてもタイムリーとは言いがたいのですが。

ま、そんなことは今始まったことでもないわけで。

万年マイペース、万年マイペースの納屋がお送りしていますでございます。

★★★

で、グラディエーターなんですが。

これってあれですよね。パッケージでかなり損してますよね(笑)。

ムサいおっさんが剣と盾持って、ムン、と中空を睨んでる写真。

どこからどう見ても面白そうな感じがしません。気のせいでしょうか?

とはいえ、大抵どこのレンタル屋さんでもおすすめシールなんかが貼ってたりするんですよね。

「店長のおすすめ」みたいなの。ありますよね? 店長って言われても……誰やねんおまえというか。

ま、そんなわけで、どこ行ってもシール貼ってあるけど、どうみても渋すぎるパッケージに、大した期待もせずに観ました。

例によって予備知識全くなく。

奴隷兵の立身出世物語中世風、な感じの映画なのだろう、と。

★★★

ところが、です。

いきなり舞台は中世ローマ帝国ゲルマン民族(というかバイキング的だったな)の合戦のシーンから始まるわけです。当時のゲルマン北方民族は野蛮で身体のでかい民族だったんですよね。

またこの合戦シーンがいいんだわ。

「ドロー」で弓引いて。

「リリース」で弓放って。

「リロード」で矢をセットして。

ん〜。中世の戦争ってこんな風だったんだろうなぁ、と。

戦場で人の声ごときがあんなに通るとは思えませんが。

まぁ、概ねこんな感じだろう、と。

で、主人公の「ジェネラル(将軍)」がかっちょええんですわ。

パッケージで観たら、パッとしないムサいおっさんなんですが。

甲冑姿で馬を駆りながら伏兵率いて敵陣の裏から登場するシーンなんて、まさに昔納屋が描きたかったシーンだったりします。

昔、こういう中世的世界を舞台にした小説を書いてたんですよ、実は。

★★★

そんなわけで。

映画はほんとによくできてました。

そんな中、観ているうちにだんだん書きたい意欲が沸々と。

「もう俺も30だし、来年(この時点ではまだ2002年)こそはひとつ小説を書き上げるかなぁ」と(笑)。

この映画と「パールハーバー」が、納屋家のノートパソコン導入計画発動に多大な影響を与えたのは事実です、はい。

映画自体は骨太で、まさに中世的剣に生きる男の世界を描ききっています。

久々に面白かったなぁ。

年末に観たこの二本の映画は、去年一年観た映画の中でもかなり充実した内容だったと思います。