マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『マルコヴィッチの穴』 説明困難なシチュエーション

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この映画、結構前(1999年)の作品なんですが、古い感じがしないです。

しかし、説明するのが難しい映画です。

主人公は売れない人形使い。操り人形が得意なこと以外にはほとんど取り得のないクレイグ。

クレイグは妻のロッテ(実はキャメロン・ディアスなんですが、最後まで気付きませんでした)とふたり暮らし。

そんなクレイグが生活のために見つけてきた仕事は、とあるビルの7・1/2階にある小さな会社のファイル管理の仕事。だいたいこの7・1/2階という存在からして不思議。

クレイグはそこで、不思議な穴を見つける。それは、俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中へ通じる穴であり、中に入った者は15分間だけマルコヴィッチの視点を体験できるのであった。

アラスジとしてはこんな感じなんですが。

いやほんと。実は豪華キャストです。ショー・ペンやらブラッド・ピットチャーリー・シーンやらが一瞬映ったりします。

エンディングも、ブレイク直前のビョークでした(この映画は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の前年なんですよね)。

全体的に、窮屈な印象が強いです。なんせ7・1/2階なので、天井が低いんですよ。登場人物がみんなおじぎ姿勢(汗)。観ているだけで腰が痛くなりそうです。

さらに穴の中に入って、視界が狭くなるのでとにかくどこかに閉じ込められた感じがずっとしてます。

主人公の陰気臭い性格も、その雰囲気を助長してくれます。

「爽快感」とは対極にある映画です(汗)。

でもなぜか気になる感じなんだよなぁ。