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アメリカンコミックス好きにはいいのかもしれません。
『スパイダーマン』や『X-MEN』、『デアデビル』などと同じくアメコミ『MARVEL』の古典作品です。『ハルク』自体は何度も映画化されているんですが、これまで観たことなかったですよね。なので前提知識なしで観ました。
雰囲気は↑に挙げた作品の中で一番アメコミっぽかったように思えます。特にコマ割を意識したカット切替を多用していたんですが、これがなかなか良かったです。一画面で複数の視点が楽しめるというのはなかなか新鮮でした。
ただ、新鮮だったのは最初だけで、最後の方には慣れちゃいました(汗)。
全体的にはハルクの無敵さが飛び抜けてて、危機感がイマイチ伝わりにくい感じでした。ケガしてもすぐ直っちゃうし。それがハルクなんだろうけど。
『デアデビル』は主人公がただのコスプレ兄ちゃんと言ってしまって差し支えないくらいひ弱だったし、『スパイダーマン』も似たようなもんだったので、主人公の危機感がスリルになるんですが。
『X-MEN』はミュータントたちなので、『ハルク』と似てると言えば似てますか。ただ、『X-MEN』はいろんなバリエーションが楽しめるだけに、「ハルク」だけじゃやっぱり辛いです。
主人公が不死身でケガしても自然治癒するし、マシンガンの弾も利かない(というか大砲でもダメ)ので、いくら苦悩の表情を浮かべたところで共感できないんですよね。ううむ。
アメコミっぽいという意味では非常にアメコミっぽかったです。
ただ、映画としては……。という印象です。
ジェニファー・コネリーファンとしては必見です。あ、『ビューティフル・マインド』の時にも書いてたっけ(汗)。