評価:
(ぽすれん) (Amazon)潔癖症で対人恐怖症の詐欺師を演じるニコラス・ケイジ。『リービング・ラスベガス』では極度のアルコール中毒症の役をしてましたが、ニコラス・ケイジはこういう「頼りない男」役やるとハマりますよね。
神経質な詐欺師っていうと、『バンディッツ』を思い出すんですが、個人的には『バンディッツ』の方がよかったなぁと思います。ストーリー展開もキャラクターの個性も。
全体的に間延びした印象で、途中で観るのを断念しようと思ったくらいでした(汗)。
別れた女房に娘がいたということで、途中から父親と娘アンジェラの交流が始まるんですが、そこからは若干テンポアップしてなんとか観られるようになります。『レオン』のレオンとマチルダのような感じです。それまでがちょっと蛇足的に長いので我慢が必要かも。
とはいえ、ラスト直前の三十分はなかなかのミモノです。予想だにしなかった、とは言いきれせんがなかなか楽しめる展開です。
今から考えると『バンディッツ』もよくできた映画だったんだなぁと思いました(観た当初はそんなに高い評価でもなかったんだけど、いろんな意味で印象的だった)。
題名の「マッチスティック」は「マッチ棒」なんですが、「matchstick man」で「詐欺師」を意味する俗語のようです。あんまりピンとこないけど。題名が「men」と複数形になってること自体が実は伏線になっちゃってます(汗)。