マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


 これはやはり革命的かもしれん

というわけで。

物欲大魔人が光臨めされたわけでございまして。

LIBRIeがなぜか手元にあるわけです、はい。

本体メモリに収録されている坊っちゃんを読んでみたんですが、ほんとに紙に印刷されたものを読んでいる感じです。もちろん本物の紙と同じく暗いところでは見えませんけど(笑)。

昨日家に帰ってから各種ツールをインストール。100作品の付録にも興味はあったんですが、とりあえずスルー。

Love! Live! LIBRIeを参照しながら、Newspaper for LIBRIeの設定をやってみました。

取り込んでみると、RSSリーダーをそのままLIBRIeで読むような感じです。目次のフォントが大きいので、見出しが途中で切れちゃったいますし、連載記事などは連載タイトルだけだったりするし、記事内で別記事へのリンクがあっても飛べない(あたりまえ)などの部分はありますが、電車の中でこれだけのボリュームを読むということを考えればこれはこれで充分イイ感じです。

とりあえず、一般ニュース、スポーツニュース、AV関連ニュース、ゲーム関連ニュースの4つの書籍に分けて取り込むことにしました。

写真入り記事も、意外と普通に見えます。もちろんグレースケールだし、かなり縮小されてますが、逆に挿絵的なイメージになってて読みやすいです。

ちょっと取り込みが面倒(いちいちNewspaper for LIBRIeを起動して取り込み、LIBRIe for Windowsでメモリスティックに転送する)かなぁという気もします。

次に、Toolbar for Windowsを使って、青空文庫XHTML文書を取り込んでみました。夏目漱石『こころ』です。

書籍変換に若干時間がかかるし、CPU100%状態になったりはするものの、変換されたものはルビ付きだし、縦書きにも横書きにもできるので非常に便利です。というか、これ以上何を望むんだというくらい上出来です。

本体付属の『坊っちゃん』との違いといえば、注釈ジャンプができないことと、表紙イメージがないこと、目次がないことくらいじゃないでしょうか。

ううむ。本読むには充分過ぎます。いやぁ、青空文庫万歳です。これでほんとに青空文庫を自由に青空の下で携帯できます。嬉しすぎる。

そしてもうひとつ。期待のPrinter for LIBRIe

連番JPGをマンガミーヤでLIBRIeに印刷……。ええと。これ以上のナニを望めというのでしょうかというくらい綺麗に読めます。フキダシの文字も読めます。もちろん見開きじゃないんですが、そんなのは正直どうでもいい。

若干、黒ベタの部分に前ページのイメージが裏うつりのように残ってたりしますが、まぁそれはE inkの特性ということで。

サイズもそれほど大きくなくて、512MBのメモリスティックならほんとに何冊でも入りそうです。

これはちょっと期待以上かもしれません。

まぁ、改善して欲しい部分がないといえば嘘になります。とうか、結構あります。

動きは全体的にもっさりもっさりしてますし、ジョグダイヤルが逆に使いにくい。画面の書き換えが10年前のワープロ専用機にも及ばないくらいに遅いので、カーソルがすぐ行き過ぎちゃうんですね。これはちょっとイライラします。

辞書機能なんて最初は必要ないんじゃないかと思ったんですが、実際に『坊っちゃん』を読んでみて、気軽に調べれるというのは意外と便利なんだと思いました。でもこれも画面のレスポンスが最悪なので、キーボードの入力についていかない。せっかくのキーボードの意味がない。

ページ送り時のもっさり感は、使ってみるとそれほど気にならないですね。

目次への一発戻りキーがあってもいいような気がします。特にNewspaper for LIBRIeで取り込んだニュースは、目次を頻繁に使用するので、そのたびに「メニュー」から行くのは面倒です。

せっかくキーがいっぱい付いているのだから、ボタンにファンクションを与えてボタンひとつでいろいろできた方が便利ですね。

「メニュー」から辿るのは、レスポンスの悪い画面描写では致命的に使い勝手悪いです。

後は昨日も書いたように、充電可能にするとかですか。USB接続では本体に入れてあるメモリスティックの読み書きができないというのも不便です。まぁ本体メモリもあるので難しいことは充分承知しているんですが、不便であることは確かです。

⇒追記。ファームウェアのバージョンアップで、USB接続時に本体に入れてあるメモリスティックの読み書きができるようになってました(汗)。なかなかやるなぁ。


さらに、USB接続時には外部電源必須というのも不便ですね。

とりあえずしばらくはメモリスティックを介してデータのやり取りをすることになりそうです。

とまぁ、いろいろ書きましたが、なんといっても電子書籍がまともに読める専用端末第一世代ということを考慮すれば、これはやはりiPod並みの革命ですね。

iPodの時もそうでしたが、アナログで楽しんでいたものをデジタル化してPCで楽しむ土壌がすでにあったんですよね。それをPCから切り離す、というだけであれだけのヒットになった。

LIBRIeも同じような感じです。Webやテキストは、確かにPCでも読める。それをPCから切り離す、ただそれだけでもユーザーにとっての利便性は飛躍的に上がるんですね。

特にRSS取り込みとPrinterイメージ取り込み、そしてHTML取り込みの威力が素晴らしい。読みたいものはとりあえずLIBRIeに転送しちゃいたいくらいのインパクトがあります。

これでTIMEBOOKTOWNの書籍が買い取り制(もしくは期限付きだけどダウンロードは何回でもOKにするとか)になって、普通の書籍(特にハードカバー)の新刊が何でも読めるようになると、めちゃくちゃ利用しそうな気がします。

ハードカバーって置き場所にも困るし、持ち運ぶのも面倒なのであんまり買わないんですよね。買い取り制で、製本版より安ければ結構買ってしまうような気がします。

それくらい、LIBRIeは読みやすいです。読むのは合格。後はユーザーの所有欲とコンテンツホルダーの権利の折り合いをどうつけるか、ですね。惜しい、惜しすぎる。

あと、一番重要なのは本体が高すぎるというところですね。PSPの例をみるまでもなく、本体価格を抑えることは普及には必要不可欠なんですよね。これが2万円なら、とりあえず買っとけと断言できるんですが。惜しいなぁ。