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前作『キャプテン』で墨谷二中の土台を作った谷口くんが、墨谷高校に進学してからの物語です。
中学時代の最後の試合で指を負傷したまま投球を続けたため、指が曲がったままになってしまった谷口くん。最初は野球を諦めてサッカー部に入部するんですが、やはり野球が諦められずに戻ってくる、というところから話は展開していきます。
言わずと知れた名作なんですが、意外と『キャプテン』ほどストーリー覚えてないんですね。やっぱりアニメ化されてないからですかね。
第五巻あたりで登場する倉橋なんていうキャラクターは全く覚えてませんでした。こういうドライなキャラクターって、ちばあきおのマンガには不可欠なんですよね。
名台詞、というわけではないですが、結構決まり文句も出てきます。ランナーがいるときに、外野の頭を越えるような打球を打つと、必ずと言っていいほどホームインするランナーは「へへ、まず○点ね」と言うんですね。
また、ピッチャーが打者に対してどう攻めるか悩んでいると、必ず内野の誰かが「……するこったな」と言うんですね。こういう言い回しがなんともちばあきお節という感じで好きだったりします。
序盤の田所キャプテン時代は、試合がかなり大味なんですが、まぁそれも仕方ないでしょうね。なんせまだまだ墨谷高校は弱小高校に過ぎませんから。