マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『DEVILMAN デビルマン』 原作に忠実といえば忠実

評価:2.0

DEVILMAN デビルマン@ぽすれん (ぽすれん) デビルマン@Amazon (Amazon)
TVアニメ版の『デビルマン』に始まり、マンガ版の原作『デビルマン』を読み、さらには『ネオデビルマン』やらマンガ版『AMONデビルマン黙示録』やらを読んだのは、ヒトエにこの作品を観るための準備運動だったような気がします。おかげでこの映画がわかる側の人間になってしまったようです(汗)。

世間では史上最悪の駄作というレッテルを貼られたこの作品なんですが、個人的にはキャストの悪さ、演技の下手さ、そしていたるところにあるわざとらしさを除けばそこそこだったような気がしました。良い意味でも悪い意味でも原作に忠実なのかなぁ、と。まぁ、重要なのに入ってないシーンが多いので、「とりあえず原作の好きなシーンだけ詰め込んでみました」的な仕上がりになっている感は否めないんですけどね。

まぁ悪い点を挙げようと思えばきりがないくらいに出てくるので、総合評価としてはどうしても低くなってしまうんですが、原作のメッセージ性は一応ちゃんと表現できていたように思います。

正直に言って、アニメを実写化すればいいってもんじゃないというのは『キューティーハニー』を観たときにも思ったんですが、この映画は飽くまでも原作マンガを実写化した作品だったんですね。これでキャストがもっとちゃんとしてればなぁと思わずにはいられません。

そもそも飛鳥涼不動明を演技の下手な双子がやる必要があったのかと。原作に忠実にするなら、飛鳥涼は男装で演技のできる美女にするとかできなかったんでしょうか。不動明はまだ辛うじて許せたんですが、飛鳥涼はいただけませんでした。

後は、中途半端な特殊メイクはやめて全部CGにして欲しいとか、下手な芸能人いらないから並の演技のできる役者を揃えて欲しいとか、アクションの上手い役者を使えとか、永井豪の特別出演はいらないとか、イチャモンはいくらでも出てくるんですが、それもこれもあの原作マンガのダークさを結構まともに表現しようとしているという部分が評価できるからこそなんですね。というかそう思いたい(笑)。

しかし、TVアニメ版しか知らない人が観たら怒るわな、こりゃ(汗)。私も原作知らなかったら金返せと思うかもしれません。世間の厳しい評価も仕方ないです、はい。