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グインが失踪(というのか?)した後の中原はどうなったかというと……。という感じのこの巻。
久々に中世に戻ってきたような気がします。ヤンダルもアモンもグインもナリスもいない中原というのは、こんなにも中世チックなんですなぁ。
アムネリスの自害で母なし子となってしまった呪われたドールの子、ドリアンとイシュトヴァーンの対面シーンがメインと言えばメイン。
それ以外はまぁ、いつもの幕間的な展開です。前巻でかなり突飛な方向に話が進んでいたので、これくらいが丁度いいのかもしれません。
ただ、やはり谷間の静けさというか、盛り上がりに欠ける気がしないでもないです。
表紙のイラストはイシュトヴァーンがドリアンを抱えて戦場に立っているシーン(趙雲と阿斗を彷彿とさせる)かと思われるんですが、この巻の内容を読むとこのシーンはありえないよなと思ってしまうんですがいかがでしょうか。