評価:
(ぽすれん) (Amazon)久々にちゃんと映画を観ました。映画を観ようとすると、どうしても2時間くらいは時間が必要なので、腰を据えて観ないといけないんですね。一本の映画をブツギリにして観るのも嫌なので、ついつい観るのが億劫になりがちです。
というわけで、久々の映画となってしまったんですが、『嗤う伊右衛門』を観ました。原作は京極夏彦先生です。DVDの特典で、京極氏の顔写真を始めて拝見したんですが、こういう感じの人なんですね。文体から受けるイメージより幾分元気そうでした(笑)。
死人のように青い顔で全く笑わない伊右衛門(唐沢寿明)と、『四谷怪談』で有名なお岩さん(小雪)との物語です。
お岩さんの特殊メイクやラスト前のクライマックスシーンなど、見所は結構あるんですが、映画として全体を振り返るとイマイチ盛り上がりに欠けるような印象です。
人間関係が最後までよくわらかなかったです。小声で話すシーンになると会話が聴き取れないことが多かったのが原因かもしれません。思わず字幕が欲しいと思ってしまうほどでした。
かと言って音量を大きくすると、突然響き渡る雷鳴が大きすぎたりするので、常にボリュームを調節しながら観ていました。
小説で読めば名台詞満載なんだろうなぁと思われるんですが、映画で観るとイマイチ胸に染みない気がします。セリフが胸に染みるには、ストーリーを咀嚼する時間が短すぎるというか。やっぱりこういうのは活字で追った方が染みるような気がします。
というわけで、これまた原作を読まないといけないなぁと思っています。宿題が増えるばかりです、はい。
(Amazon)