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26年の歳月を経て、ようやく辿り着いた100巻です。しかし完結するそぶりは当然全くなく、まだまだ延々と続く展開です。
というわけで、今回もネタバレを含むので未読の方はご注意ください。
前巻から全く何の進展もないと言ってしまって差し支えなさそうな第100巻です。
正直言って、99巻と100巻が入れ替わっていたとしてもわからないんじゃないかと思えるくらい、同じところをグルグル回っているような印象です。樹海らしいといえば樹海らしい展開と言えなくもないです。
グラチウスが現れたりイェライシャが現れたりしますが、所詮は魔道士。話は長いが実質的な進展はほとんどありません。
マリウスの歌が空耳で聴こえてきたりして、グインの記憶のとっかかりができたかなぁ、という部分が唯一の進展かもしれません。
最後の最後で例の方が現れるわけなんですが、それも次巻のタイトルがわかってしまっている今となっては意外性も何もないんですよねぇ。発売直後に読めばまぁ意外性は充分だったのかもしれませんが。
それにしても。ここ10巻あたり、グインがシルヴィアを捨ててリンダに突っ走りそうな伏線がいたるところに布いてあるように思えるのは気のせいです、きっと。そう思うことにします。
とりあえずグインも100巻まで読んだので、しばらくは溜まっているほかの本も読もうかなぁと思っています。先週涼色さまから借りた『ダ・ヴィンチ・コード』も読み始めたし、ほかにも『封神演義』やら『燃えよ剣』やら『新撰組血風録』やらが積まれている状態です。