恒例の比較シリーズ(笑)。
今回はあんまり時間も割けないので、ざっくり。
ビデオ再生機能付きの新型iPodが発表され、俄然注目度の高くなって来た感じのする携帯ビデオプレイヤー。
現在販売されている携帯ビデオプレイヤーとして有力なのは以下の三つかと思われます。
●PSP
●iPod(新型60GB)
画面のサイズはPSP >> Zen Vision(3.7inch) >> iPod(2.5inch)という感じです。
Zen Visionは、どうやらPDA用の縦長液晶を流用しているということらしく、若干見辛い部分もあるようですが、iPodに関しては未知数です。
とりあえず今のところの私の印象をまとめると以下のようになります。
●PSP
画面も綺麗でデカい。
メモリスティックDUOに保存するしかないので、その日に観たいものだけを入れておければいい、という人にはお勧め。メモリスティックDUOの相場は1GBが約1万円(結構安くなってきた)。
動画をいくつも保存しておきたいということになると、HDDがないというのは致命的。UMDの代わりにHDDを搭載してくれていれば、携帯ビデオプレイヤー市場では間違いなくトップを取れる……かもしれない。SONYがAppleを巻き返すには実はこれしかないんじゃないかと思ったりもするんだけど、それはすでに携帯ゲーム機じゃないというのが最大の問題だったりします。
音楽はiPod nano、動画はPSPと割り切れば、これはこれでいい選択かも。
●Zen Vision
画面はそこそこ綺麗で大きい。HDD30GBなので、結構詰め込める。
対応コーデックは豊富だが、再生できるかどうかは転送してみないとわからない。使用レポートを見ると、結構シビアなような気がする。
再生できるフォーマットを予め統一してライブラリーを作れば特に問題なく楽しめる優れもの。
ちょっと不安があるのは操作性。CREATIVEのソフトやハードを使ったことがないので偏見なのかもしれないのだけれど。
●iPod
歩いているときは音楽。電車で座れたときには動画、というように、場面に応じて使い分けられる点は魅力。一台で全部入り(発表された当初のPSPを思い出すフレーズだけど)。これはやはり強み。
画面はそれほど大きくないので、字幕を読み取るのには不向きかも。ただ、字幕動画を作ろうと一度挑戦したことがある人ならわかっていただけると思うんですが、字幕付き動画を作るのはかなり大変な作業だったりします。なので、字幕は別に見えなくてもいいと割り切ってしまっていいかもしれません。
実物を見てないので何とも言えないんですが、音楽も動画も一緒に60GB! という意味では画期的。
また、PodcastやiTMSとの連携で動画の配信が本格的になると大化けしそう。今朝のニュースをiPodで観れる、なんてことになったら生活が一変しそう。でも大化けする頃にはさらに新しいiPodが出てるとも思われる(笑)。
こんなところでしょうか。
一見するとiPodが最強のようにも思えるんですが、動画を観る、という点にだけ絞ると、実はPSPがまだまだ強いような気がします。HDDレコーダーで録画した動画をたまにPSPで観ていますが、やはり画面が大きくて綺麗だということは最大の利点です。
PSPにしろ、iPodにしろ、Zen Visionにしろ、手持ちの動画ファイルを観るためにはどうしても再エンコードが必要になってくるんですが、これがやはり一番のネックなんですよね。
たくさん持ち歩きたいけど、持ち歩くためには変換しなきゃいけない。その変換時間が再生時間よりも実は長くなってしまいがちなので、時間を効率的に使ってるんだか使ってないんだかよくわからないんですよね。
そういうことを考えると、実は一番単純で便利なのはポータブルDVDプレイヤーだったりするのかもしれません。
録画したビデオだって、DVD-RAMに焼けばそのまま再生できちゃいますからね(3倍速くらいで焼けるし)。
DVD-LX8なら画面も8インチで他とは比べ物にならないくらい大きいし。DVD自体がカサバるのと、本体デカ過ぎるのとで、毎日持ち歩こうとは思わないけど(汗)。