マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


 今年はポータブル・メディア・プレイヤー元年なのか?

去年の末、PSPの発売でようやく始まったかと思われたポータブル・メディア・プレイヤー(以下、PMP)なんですが、今年になっていろんな新製品が出てきました。

Apple iPod 60GB ブラック [MA147J/A]@Amazon (Amazon)

もちろんその代表格は↑これ。iPodです。画面は2.5インチ(320×240ピクセル)、MPEG-4およびH.264が再生できる上、HDD容量も30/60GBとたっぷり設計。

難点を挙げれば

・画面が小さいので字幕が読みにくい。
・色数が少ない(26万色)ためグラデーションの表現が苦手。
・画面の縦横比が4:3である。
・対応コーデックの少なさ。

くらいでしょうか。HDDレコーダーで録画していたドラマなどを消化するには全く問題がないレベルです。が、字幕付き映画を観るには画面が小さいし、色の少なさが時折目に付いてしまいます。

基本的には音楽を楽しむものだというスタンスなので、バッテリーの持ちも他のPMPに比べると見劣りしてしまいます。

個人的には、PVを観るには最適(曲と同様、アーティスト管理もできるし)なので満足してますけどね。

Creative HDD動画プレーヤー Zen Vision 30GB ブラックモデル CZV30G-BK@Amazon (Amazon)

次が↑これ。発売はiPodよりも前だったんですが。画面は3.7インチ(640×480ピクセル)で26万色。対応する動画形式はMPEG-1/2/4(MPEG-4 SP)/WMV9/Motion JPEGDivX 4/5/Xvidと多彩。HDD容量は20/30GBなので、問題はなさそう。

AV Watchのデバイスバイキングでは、高解像度の動画が観たいのであればDivXがベストだとか。MPEG2がそのまま観られればベストなのになぁ、残念というところでしょうか。

視野角が狭いという話もあるんですが、解消されているという話もあるようです(あいまいだなぁ)。縦横比はやっぱり4:3なんだけど、解像度が高いので字幕も読みやすい気がします。

ついでにITmediaのレビューも載せておきます。

A2-20-WH 20GB@AVWatch (Amazon)

さらに最近出たのが↑これ。COWON A2。画面は4インチ(480×272ピクセル)で1,600万色。縦横比は16:9。対応する動画形式はDivX/XviD/WMV9/MPEG-4 SimpleProfile。

AVWatchのデバイスバイキング(このコーナーはいつも物欲をくすぐってくれる)を見ると、発色も良好らしい。現状ではまだ30GBは市場に出回ってないらしいが、韓国では発売されていることから、そのうち出回るものと思われます。

バッテリーの持ちが最強で、公称で動画10時間だそうです。これは確かに魅力だけど、Zen Visionの4.5時間でも通勤の場合は実質問題ないんですよね。むしろその分軽い方がいいかもしれません。


こうやって並べてみると、どれも一長一短で悩ましい限りです。PSPで16:9の画面で映画を観る快適さを味わっているだけに、A2の方が魅力的に思われるんですが、屋外だとZen Visionの半透過型液晶の方が視認性が高いらしいんですよね。電車の中で観ていると、結構映り込みが気になったり、日光が当たると全く見えなかったりするので、そういう意味ではZen Visionの方が良さそうです。

ううむ。実に悩ましい。どうにも決定打に欠けるなぁ(汗)。

とはいえ、やはりこれだけ製品が揃ってくると、PMPの需要はやはり高かったということなんでしょうね。しかし、一方で動画関連に精通してないと使いこなせないんですよね。精通、とまでいかなくとも、ある程度の知識はどうしても必要になってしまいます。

そのうち、こういうデジタル商品を使いこなす人達と使いこなせない人達との間に深い溝ができてしまいそうです(既にあるか)。