マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『39【刑法第三十九条】』 サスペンス仕立ての社会派ドラマ

評価:3.5

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鈴木京香堤真一主演で、題名の通り刑法第39条をテーマにした映画。

監督は森田芳光。全体的に、森田芳光らしい作品に仕上がっていました。

堤真一の演技っぷりもすごいんですが、根底を流れる「タブー性」をうまく映像に現せているように感じました。岸部一徳江守徹樹木希林杉浦直樹らの脇役もまた個性が強くてよかったです。

精神異常者の犯罪を扱うことの難しさ、多重人格とは、精神鑑定とは、など、扱っているテーマは結構堅苦しいんですが、『半落ち』に比べるとサスペンス的な仕立てがよくできていて、観ていて飽きないです。

全体的に非常に暗い雰囲気になってますが、まぁたまにはこういうのもいいかもしれません。