マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『新世紀エヴァンゲリオン』第5巻

評価:5.0

新世紀エヴァンゲリオン(5) (角川コミックス・エース) [Kindle版]@Amazon (Amazon)
この巻で、さまざまなことが明らかにされる。加持リョウジは、日本政府内務省調査部のスパイで、マルドゥック機関について裏で調査をしていた。
シンジは父親のゲンドウと話をしようとするが、「もう私を見るのはやめろ」と言われ、困惑する。しかし、それが父親として父親らしい最後の言葉だったことが後にわかる。
空から降る使徒の名前は不明。前巻で第7使徒イスラフェルが出てきているので、第8使徒のはずだが、冬月は「これで7つか」と発言している。テレビ版では第10使徒サハクィエルとして登場していた。
シンジたちが空から降る使徒を「受け止め」ている間、ゲンドウと冬月は南極で「ロンギヌスの槍」を回収していた。
ネルフ本部が停電になった後、加持はターミナルドグマへの潜入を図る。これをミサトが発見するが、そのまま見逃す。そしてミサトは、人類補完計画、E計画の要であり、全ての始まりである「アダム」と対面する。シンジも偶然これを目の当たりにし、父親との距離を確信する。
加持は落ち込むシンジを水族館に誘い、ネルフの背後の組織「ゼーレ」について、「死海文書」について話す。さらに、「アダム」より生まれし「エヴァ」の基礎理論を解いたのが、シンジの母親碇ユイであると告げ、シンジが封じ込めていた母親が消滅してエヴァが誕生した過去を思い出させる。
この加持の動きは、ゲンドウや冬月も把握していたが、泳がせているようだ。「アダム計画」は順調に進み、ロンギヌスの槍はレイによってターミナルドグマに磔にされたアダムの心臓に突き立てられるのであった。