マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


約束のネバーランド 第3巻

評価:5.0

ノーマンたちとシスター・クローネの知恵比べ。
グレイス=フィールドという限られた箱庭の中で、登場人物がことごとく行動を制限されている状況での知恵比べというのは、盤上のゲームに似た緊迫感がある。
日限という手数が限られ、動けるスペースも限られている。その中でそれぞれが一歩踏み外せば「死」という退場を迫られる中で知恵を競うのである。
ルールが明確にされているならば、これが面白くないわけがない。
しかし、ママ=シスター側には、子供たちが知らない外部情報という切り札が存在する。明らかに子供たちが不利なわけだが、その絶望的な状況で相手を鮮やかに翻弄する手筋を見せつけられれば、魅了されないわけにはいかない。
圧倒的に不利な状況下におかれた子供たちが、いかに活路を見出していくのか、読者としては固唾を飲んで見守っていくしかない。わくわしながら。