マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


テセウスの船 第4巻

評価:5.0

心は金丸刑事への公務執行妨害で逮捕されるが、その間に長谷川翼と明音が青酸カリを飲んで死んでいるのが発見される。
真実がわからないまま、心はふたたび現代に戻るのだが、そこは過去が変わったことによって大きく変化した心の知らない世界だった。
タイムリープものの醍醐味のひとつ、過去におけるささいな変化が現代に大きな影響を及ぼすバタフライ・エフェクト
何度もタイムリープを繰り返すうちに現実がいくつも枝分かれしてしまうのだが、この揺り戻しがなんとも面白いのである。
新しい世界線(『Steins;Gate』風に言えば)でも、佐野は21人の殺害犯だったが、犯行日時や、その後の心の家族の行く末が大きく変化していた。
さてこれをどういう形で再び過去へのタイムリープにつなげていくか。ますます楽しみである。