マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


感染列島

評価:3.0

感染列島

感染列島

  • 発売日: 2017/06/16
  • メディア: Prime Video

コンテイジョン』に引き続き、感染症ものを視聴。
妻夫木聡檀れい主演。
鳥インフルエンザが流行する直前に公開された映画として、結構話題になったらしいのだが、全く覚えていない。
東京都のいずみ野市で、鳥インフルエンザの発生と時を同じくして発生した未知のウイルス。
これに対抗するためにいずみ野市立病院の救急医師と、その元恋人のWHO医師が奮闘する物語。
コンテイジョン』に比べると、パニック映画の要素が強く、ウイルスも『アウトブレイク』のようなエボラ出血熱系の症状で、致死率が異常に高い。
新型コロナの現状を経験してしまうと、感染者数多い割に街の人々が無防備に見えたり、ソーシャルディスタンスはどうしたと思ってしまう。
事実は現実より切迫しているというか、そこまでの致死率だったらもっとみんな徹底的に防護に努めるんじゃないかと思ってしまう。
今となっては、ウイルスの出所を突き止めることにどれほどの意味があるのかとか、ウイルスを発見するための検体採取は患者が多いんだからもっと簡単にできるだろうとか、ワクチンができるまでに半年なわけないし、半年経ってもそこからワクチンを全世界に広めるためにはもっと時間がかかるだろうとか、ウイルスが日本だけに留まるわけないがなとか、ツッコミどころはたくさんある。
そもそも冒頭のシーンではウイルスの封じ込めに成功しているとはどう見えても見えないのに、封じ込めに成功したことになっていたりする。
さらに言えば、妻夫木聡池脇千鶴が絡むと『ジョゼと虎と魚たち』をどうしても思い出してしまうとか、映画の本編に関係ない部分が気になって仕方がない。
これもインフォデミックの影響だということにしておこう。
コンテイジョン』は今観ておくべき映画だと思ったが、こちらはそうでもない印象。
なんとなく、鳥インフルエンザをヒントに『アウトブレイク』と『デイ・アフター・トゥモロー』的な東京を作ってみました感の強い作品のように思えてしまった。