マンガ、映画の感想をベースに、たまにいろいろ書いてます。


『ほんとにあった! 呪いのビデオ』29

評価:3.0

『白面の女』 旅館っぽい廃墟の映像に映り込んだ白い女性の顔。風呂場から覗く白い女の顔は人形っぽく見えなくもない。しかしその前の雑然とした部屋での映像で、天井の隙間に白い手が浮かんでいるのだが……。結構はっきり映っているが、これは触れないのか……。

『占い師1』 インターネット上のアダルトサイトで上映されているとされる映像。投稿者はそのサイトの運営者のひとり。ある部屋の監視カメラの映像が止まったというので、そのカメラの様子を見に行くのだが、その部屋で暮らしていた女性が消えていたという。
ここで展開する話はなかなかに奇妙で、投稿者からの映像も異質である。行方不明になった女性が自らベッドの下に貼っていたという紙のようなものはお札にも見える……。

『お正月』 お正月にお年玉をもらう子どもたちの背後に、パネルのように平面的な女性の姿が映っている。

『送別会』 アルバイトの送別会を撮影した映像。なぜか机の下を映すカメラに、妙に生々しくて大きな手のようなものが伸びてくるのが映り込む。

『占い師2』 行方不明になった女性の映像の続編。スタッフ岩澤が、一年前くらいの投稿映像に似ていると言い始める。留学に行く予定だった友人を撮影した映像に、棒状のものを持った黒い人影が近づいてくるのが映っていたという。その日の夜から、その友人は失踪してしまったというのだ。友人は失踪する前に、路上の占い師にお札をもらっていたというのだが……。
映像に映る黒い影は確かに不気味で、他の映像と比べても異質に見える。これは先の映像の黒い影と関係があるとでも言うのだろうか。

『シリーズ監視カメラ 市街地』 個人的に好きなシリーズ。街に設置された監視カメラなので、当時の時代の空気感がわかる。ただ、画質が悪く、MPEGのエラーのように見えないくもない。

『ダンス』 投稿者が深夜にダンスを練習する映像に映り込んだ横たわる女性の頭。投稿者は自殺したという元恋人のものではないかと言うのだが……。

『サマーキャンプ』 海で遊ぶ子どもたちを映す映像で、岩場にしがみつくかのような長くて白い半透明の手のようなものが映り込んでいる。

『占い師3』 前述の二つの映像のまとめ。スタッフ岩澤が、『占い師2』で失踪した女性の手帳から、「K氏」が占い師ではないか、さらに『占い師1』でサイトスタッフだった「カラギノ」さんが「K氏」ではないかと推理する。サイトスタッフから、「カラギノ」さんがお札を使った占いをするという情報を得る。
「カラギノ」さんの生まれ育った県にある「カラギノ」という場所に取材に行くと、町役場の人がそこに住み着いていたという「カラギノ」一族の伝説を滔々と話すのだった。